[コース17] 小林緑の音楽カフェ

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タイトル:平等と自由を求め続けた女性音楽家たち

概要:「「音楽史はどれほど嘘と省略から成り立っているのか」――フロランス・ロネイという人の発したこの言葉こそ、実のところ世界中の音楽を愛好する人たちに共有されるべきだと思う。彼女の著書が、『19世紀フランスの女性作曲家たち』(2006年)と題されている通り、19世紀、とくにフランスには傑出した女性作曲家が数多く現れていた。彼女たちは、大きなコンサート・ホールや権威的な教会でなく、自らの居間やサロンでコンサートを開いた。ロネイが上記の洞察に至ったのは、近代産業化、巨大化の進行につれて、小さきもの弱き者への目配りが消えてしまったことと無関係ではないだろう。ともかく聞いてほしい、知ってほしい。——女性たちの作品は豊かで多様だ。歴史とは、揺れ動き、絶えず再審に付されるべきものである。何より新たな事実=作品に触れ楽しんでほしい」(『女性作曲家ガイドブック2016』小林緑より抜粋)このコースでは、小林緑さんとパートナーの谷戸基岩さんが数十年にわたって集められた音源を聴き、解説を伺うというレクチャー・コンサートです。

参考図書:小林緑『女性作曲家列伝 』平凡社選書 1999年

期間:2020年10月 - 2021年1月 / 全6回
時間:19:00 ~ 21:00
曜日:原則として隔週木曜日

開催方法と定員:
- オンライン 40名
- オフライン 10名 あめにてぃCAFE・梨の木舎
https://goo.gl/maps/8taDBKmNVk22J3BP9
※ お申込み時、購入者情報の備考欄に、オンラインかオフラインのいずれをご希望か明記してください。

講師:小林緑
東京芸術大学および同大学院にて主にモーツァルト研究。 フランス給費留学生としてパリ大学付属音楽学研究所にて16世紀フランス音楽史専攻。1975年度より2007年度まで国立音楽大学音楽学教員。現在、同名誉教授。
1993年に立ち上げた 「女性と音楽研究フォーラム」、ジェンダー史学会、イメージとジェンダー研究会、女性学会等の会員。

コーディネータ:
- 李泳采 (恵泉女学園大学)
- 羽田ゆみ子 (梨の木舎/NPA共同代表)

◆ 第1回 ルイーズ・ファランク (1804-1875) & エレーヌ・ド・モンジェルー (1764-1836)
開催日:2020年10月29日 (木)
概要:
- ルイーズ・ファランク:パリ音楽院の女性差別にあらがった作曲家
- エレーヌ・ド・モンジェルー:仏革命をくぐり抜け音楽院初の女性教授

◆ 第2回 石井筆子 (1861-1944)
開催日:2020年11月12日 (木)
概要:
- 石井筆子:日本の近代女子教育者の一人。筆子の遺した「天使のピアノ」を取り上げ、女性にとって必須の教育ツールであるピアノをめぐる「楽器と身体」について語る。(国立歴史博物館企画展「性差 (ジェンダー) の日本史」展で小林緑氏ネット講演会開催10月31日)

◆ 第3回 エルフリーダ・アンドレー (1841-1929) & アガ―テ・バッケル=グレンダール (1847-1907)
開催日:2020年11月26日 (木)
概要:
- エルフリーダ・アンドレー:スウェーデン初の大聖堂オルガニスト。「女は黙すべし」という教会の堅い扉をこじ開けた。
- アガ―テ・バッケル=グレンダール:ノルウェーの自然と人々の暮らしを豊かな旋律に結実させた作曲家。女性参政権運動にも力を注いだ。(石井筆子がデンマークの女性参政権運動を促した事実にも注目しながら)

◆ 第4回 柳兼子 (1892-1984)
開催日:2020年12月10日 (木)
概要:
- 柳兼子:西洋音楽と伝統社会とのはざまで生きた。夫とともに暮らした朝鮮でもリサイタルを開いた。朝鮮の同化政策に反対し、軍歌を歌うことも拒んだ。日本最高のリート歌手といわれる。(ユーチューブで聞き、驚愕!映画でも聞いた筈ですが)

◆ 第5回 セシル・シャミナード (1857-1944) & メル・ボニス (1858-1937)
開催日:2021年1月7日 (木)
概要:
- セシル・シャミナード:フランスの作曲家・ピアニスト。出版作品と演奏活動によって、経済的に自立した最初の女性作曲家
- メル・ボニス:世紀末から第1次世界大戦を生きた。情感の表現と伝達を本意とする音楽観を披歴した見事な作品群への評価が高まる。

◆ 第6回 ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルド (1821-1910)
開催日:2021年1月21日 (木)
概要 :
- ポリーヌ・ガルシア=ヴィアルド:パリに生まれパリに没したオペラのスーパースター、ピアニスト、作曲家、肖像画家など抜きんでた多才な女性。(しかしナポレオン3世治下のパリを厭いドイツのバーデンバーデンにて亡命的な生活を送る)ベルリオーズから「今世紀最大の芸術家」と賛辞。その至芸はジョルジュ・サンドや、ツルゲーネフなど多くの人を魅了した。

単発受講のお申込み
https://apply.npa-asia.net/categories/2813817