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[コース06] 桜井均のドキュメンタリー学校 Part3 評論家・加藤周一さんに会おう ※4/4更新

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タイトル: 評論家・加藤周一さんに会おう

コース概要:日本を代表する知識人、加藤周一(1919~2008)は、平凡社と岩波書店から浩瀚な全集を出す一方で、朝日新聞に「夕陽妄語」を連載し、テレビにも数多く出演し、つねに時代に向き合って発言をしてきた。晩年は、「九条の会」の呼びかけ人として、自らも精力的に講演活動を行い、「老人と若者の連帯」などを訴え続けた。そのよって立つ根拠は、多くの学友を戦争で失ったこと、それを強いた国家主義への批判、そして、それを防げなかった日本の知識人に対する批判などであった。自らには、「未来への責任」を果たしていくために、日本人がなぜあのような無謀な戦争に突入し、多くの犠牲を払いながらなぜ戦争を止めることができなかったかーその精神のありか(心の仕掛け)を明らかにすることを課していた。代表作『日本文学史序説』は、「日本人の心の仕掛け」を明らかにするために、日本文化を世界の文脈の中に置いて客観化しようとする試みで、七か国語に翻訳されている。テレビに記録された数多くの映像には、加藤の論理的な「語り」とともに、人間味あふれる「表情」が記録されている。「活字」と「語り」の絶妙な表現を意識しながら、主に「日本人と戦争」、「戦争と知識人」、「憲法」、「芸術」などをテーマに幅広く読んでいく。

曜日 : 土曜日 原則隔週
時間 :14:00-16:00
開催方法と定員: オンライン & オフライン(会場)開催
- オンライン定員 50名
- オフライン定員 10名 あめにてぃCAFE・梨の木舎 https://goo.gl/maps/8taDBKmNVk22J3BP9
※ お申込み時、購入者情報の備考欄に、オンラインかオフラインのいずれをご希望か明記してください。

講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKエグゼクティブ・プロデューサー) ※ オンライン参加
1946年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。NHKに入局。スペシャル番組センター、エグゼクティブ・プロデューサーを担当。この間,主に教養番組,ドキュメンタリーなどの制作にあたる。立命館大学映像学部、東京大学情報学環、立正大学社会学科などで教員。著書に「埋もれたエイズ報告」など。
受賞 
- (1994年) 日本ジャーナリスト会議大賞、放送文化基金賞 NHKスペシャル「埋もれたたエイズ報告」
- (1992年) 放送文化基金賞本賞 NHKスペシャル「東京裁判への道」
- (1991年) 放送文化基金賞 NHKスペシャル「チョウムンサンの遺書~BC級戦犯裁判~」
- (1981年) 文化庁芸術祭優秀賞 ルポルタージュにっぽん「米ソ艦艇・謎のUターン」

コーディネータ:
- 桜井均(立正大学社会学科)
- 千葉花子(聖公会大学修士課程)

◆ 第1回 加藤周一・歴史としての20世紀を語る(1)世紀末・この10年の危機

開催日 :2021年 3月13日(土)

概要 : 冷戦が終わって10年、世界各地で民族主義が勃興し、凄惨な内戦が繰り広げられた。日本でも、新ガイドライン、盗聴法、国民背番号制、国旗国歌法など戦争を準備する法案が矢継ぎ早に通った。21世紀のいまを予言する語り。
参考 : 『私にとっての20世紀』(岩波現代新書)…このインタビューをまとめたもの
   
◆ 第2回 加藤周一・歴史としての20世紀を語る(2)戦前・戦後 その連続性

開催日 : 2021年3月27日(土)

概要 : 戦後の日本社会は、過去を反省し、戦前と戦後を断絶することができたのか。むしろ連続性の方が強いのではないか。加藤周一自身の戦争体験、親友の死、知識人の転向など語るなかで、日本人の集団主義を批判し、日本文化の雑種性の可能性を語る。

◆第3回 歴史としての20世紀を語る(3)社会主義のかなたへ

開催日 : 2021年4月10日(土)

概要 : 加藤周一は医師を辞めて、ウズベク共和国で開催されたアジア・アフリカ会議に参加。そこで社会主義の内部に埋もれた人々の姿を実見した。プラハの春とその破壊を目の当たりにし、「自由」と「平等」の実現可能性について考えた『言葉と戦車』について語る。
参考 : 論評「言葉と戦車」(初出、『世界』1968年11月号)『言葉と戦車を見すえて』ちくま学芸文庫、2009 所収

◆ 第4回 歴史としての20世紀を語る(4)言葉・ナショナリズムを超えて

開催日 : 2021年4月24日(土)

概要 : 日本人は「国」という言葉をやたらに使う。日本語を「国語」、日本語文法を「国文法」、「日本史」を「国史」、そして憲法の「Japanese people」を「日本国民」と言う。この「国家」の壁を超えるのは普遍的な「言葉」である。文学は個別具体的は人間を描き、偏狭なナショナリズムを超える通路となりうる。いま、ここの現実、目の前の人間に直面することができる。

◆ 特別企画 第5回 映画『しかし、それだけではない。加藤周一 幽霊と語る』

開催日 : 2021年5月8日(土)

概要 : 生きている人間はしばしば意見を変える。幽霊(死者)は意見を変えない。その変えない意見から現在を見ると、どんな間違いに気づくか。加藤周一が、さまざまな幽霊を呼び出し、現下の問題を語り合う「夢幻能」の形式の映画である。加藤周一は幽霊との対話を終えて、「どんな人間もこの世界に意味を与えることができるんだ」という言葉を残して、去って行った。Change for what? Nobody knows. But change something for this world…


◆第6回 加藤周一、中国で語る

開催日 : 2021年5月22日(土)

概要 : 第6回は、「加藤周一・歴史としての20世紀を語る」の補遺として、北京清華大学での講演の記録映像を視聴する。加藤は、これ以前も以後も、中国について「夕陽妄語」で何度も触れている。映像と活字を参照しながら、日中関係のあり方について、今日的な視点を交えて考えたい。

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