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[コース23] 内海愛子と考える「戦争協力」Part1 ラジオと戦争(大森淳郎)

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タイトル:Part1 ラジオと戦争(大森淳郎)

コース概要:ラジオ放送を監督していた逓信省の官僚が、日本放送協会の職員に向けて「先ず第一にジャーナリストの思想を一掃しなければならぬ」と言い放ったのは、1934年、日中戦争勃発の3年前のことでした。そして太平洋戦争の最中、日本放送協会の企画部長はラジオは「国家の宣伝機関」であり「チンドン屋」であると言い切っています。権力がメディアを支配しようとすればどこまでやるのか。そして、メディアはどこまで腐り果てていくのか。戦時ラジオ放送は私たちに教えています。わずかに遺された音源を聴きながら、ラジオの戦争協力の問題を考えます。

曜日 : 火曜日 原則隔週
時間 : 19:00-21:00
開催方法と定員 : オンライン & オフライン(会場)開催
- オンライン定員 50名
- オフライン定員 10名 あめにてぃCAFE・梨の木舎 https://goo.gl/maps/8taDBKmNVk22J3BP9
※ お申込み時、購入者情報の備考欄に、オンラインかオフラインのいずれをご希望か明記してください。

講師 :
- 大森淳郎(NHK放送文化研究所 メディア研究部 特任研究員)
- 内海愛子(大阪経済法科大学)
コーディネータ :
- 内海愛子(大阪経済法科大学・NPA共同代表)
- 許美善(恵泉女学園大学大学院)

◆ 第1回 ラジオの戦争協力ー戦争はラジオに乗ってきた!

開催日 : 2021年3月9日(火)

概要 : 1937年9月11日、近衞文麿が日比谷公会堂で「時局に処する国民の覚悟」という題目で演説し、ラジオが全国中継しています。その1月前には「国民精神総動員実施要綱」が閣議決定されていますが、そこには「ラヂオの利用を図ること」という一項がありました。おそらくNHKが保管する録音では一番古いものですが、「時局に処する国民の覚悟」の音源が遺っています。この音源などを聴きながら、戦時ラジオ放送の歴史を概観します。

◆ 第2回 日中戦争とラジオー1940年NHKラジオドキュメンタリー傑作「病院船」から考える

開催日 : 2021年3月23日(火)

概要 : テレビやラジオで放送するドキュメンタリー番組のルーツは、1937年まで遡ります。この年、長崎放送局の技術者が可搬型の録音機を考案し、「ロケ」が可能となったのです。折から日中戦争が勃発、録音機は戦地に運ばれ、戦場の音を記録し、放送するようになりました。日本のドキュメンタリー番組は、戦争の時代に生まれ発展してゆきます。1941年5月25日に放送された傑作ドキュメンタリー「病院船」を聴き、戦争下、ドキュメンタリー番組が何を実現したのか、考えます。

◆ 第3回 開戦とラジオ ー「香港攻略戦」「開戦の臨時ニュース」

開催日 : 2021年4月6日(火)

概要 : 「帝国陸海軍は、本八日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」。有名な開戦を伝える臨時ニュースです。このニュースは、その内容だけではなく、アナウンス理論としても大きな意味を持っていました。「情熱によって国民をとらえ、(中略)これを一定の方向へ動員」すると定義された、いわゆる「雄叫び調」が生まれた瞬間でした。同じ日、日本陸軍は中国・深圳の国境を越え、香港攻略戦を開始します。その戦闘は「香港攻略戦」という録音番組を生んでいます。音源を聴きながら太平洋戦争の開戦とラジオについて考えます。

◆第4回 特別企画 戦争とラジオ ー「少年戦車兵学校」「神宮学徒出陣」の実況中継

開催日 : 2021年4月20日(火)

概要 : 緒戦の勝利に沸き立っていた時期はすぎ、戦局は悪化の一途をたどってゆきました。その中でラジオは国民に何を伝え、どこへ連れてゆこうとしていたのでしょうか。出陣学徒壮行会の実況中継や、レイテ戦が迫る中、日比谷公会堂から中継された「起て一億の夕」、録音番組「陸軍少年戦車兵学校」、サイパン陥落を伝える大本営発表、特攻基地からの出撃の模様を伝える番組などの音源を聴き、考えます。

◆ 第5回 敗戦とラジオ(1) ー「真相はこうだ」の衝撃

開催日 : 2021年5月4日(火)

概要 : 敗戦を境にラジオはどう変わったのでしょうか。GHQが制作した『真相はこうだ』は、満州事変から太平洋戦争までの日本の歴史を占領軍の視点から描いたものでしたが、左右を問わず日本人の不評を買いました。当時、作家・宮本百合子は「同じ放送局がよくもこういうことをまあ平気で放送する」と述べています。占領期のラジオは一言で言えば「アメリカのラジオ」でした。そこには、民主主義を定着させようとする側面と、原爆や米兵による犯罪は放送できないという側面の両方がありました。遺された音源や、当時の放送に関わった人々の証言から占領下のラジオ放送の実相を見てゆきます。

◆ 第6回 敗戦とラジオ(2) ー「日曜娯楽版」の抵抗

開催日 : 2021年5月18日(火)

概要 : アメリカの占領政策は冷戦を背景に、非軍事化・民主化から安全保障へと軸足を移動させてゆきますが、当然それは放送現場にも影響を及ぼしました。レッドパージによってNHKからは119人が追放されています。そういう「逆コース」の時代に、気炎を吐いていた番組に「日曜娯楽版」があります。再軍備や公職追放解除を諷刺によって批判していた「日曜娯楽版」は、サンフランシスコ講和条約からまもなくNHK内外の圧力によってスクラップされました。「日曜娯楽版」を聴きながら、放送の公共性について考えます。

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