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◆第2回 東京裁判が裁かなかったこと(1)天皇
開催日:2023年3月21日(火)19:00-21:00
講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー)
概要:
参考映像:
< A >「天皇の戦争責任」関連>
①『東京裁判への道~何が、なぜ裁かれなかったのか~』(92年8月15日)
②『秘録 高松宮日記の昭和史』(96年6月23日)
③『昭和天皇・二つの「独白録」』(97年6月15日)
④『昭和天皇は何を語ったのか~初公開・秘録“拝謁記”~』(19年8月17日)
⑤ETV特集『昭和天皇が語る 開戦への道』(21年12月11日)など、天皇の戦争責任免責の歴史
< B > 映画「三島由紀夫VS東大全共闘~50年目の真実~」(22年3月20日)で触れられた天皇の責任(抄録)
NHKは、冷戦終結後、東側から大量に流出した資料に着目し、昭和天皇の戦争責任を傍証するさまざまな資料をもとに番組化してきた。NHKスペシャル『東京裁判への道~なにが、なぜ裁かれなかったのか~』は、米国務省が、戦後の日本統治を、東西冷戦の最前線の構築の場ととらえるなかで、米国民の世論調査を無視して、天皇制の温存と天皇の免責を前提として「東京裁判」に臨んでいたことを新資料によって裏付けた。
同『高松宮日記の昭和史』では、海軍に属していた高松宮が12月8日未明の真珠湾攻撃計画を知っていたことを、日記の記述と高松宮妃の証言で明らかにした。兄裕仁天皇は、最後の御前会議(1941年12月1日)で、米英との戦争は避けがたいとの聖断を下したが、12月8日の真珠湾の奇襲攻撃計画は知らなかったとして、天皇は訴追されなかった。『高松宮日記の昭和史』では、弟高松宮が知っていて、なぜ兄が知らなかったのか、そこにアメリカの本意が隠されていることを傍証した。同『昭和天皇・二つの「独白録」』は、東京裁判対策として側近に記録させたもので、長いあいだ日本語版のみとされていた。しかし、英語版がマッカーサーの副官フェラーズ准将のもとに保存されていることがわかった。そこには、天皇の軍部批判の言葉が大量に書かれていた。「もしも彼らに反対をしたなら、自分の命までが危険にさらされ、終戦の詔勅を出すこともできなかっただろう」。しかし、昭和天皇の「独白録」は使われることなく、東京裁判は開廷された。
以上の三部作は、厳密な資料考証によって、昭和天皇の戦争責任を明確にしたものである。