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コースタイトル:村井吉敬の小さな民からの発想 Part7
コース概要:「小さな民からの発想」とはーー。故村井吉敬さんがインドネシアのジャワ、日本の四国土佐を舞台に「小さな民」の視点から、誰のため、何のための開発かと問いかけてから40年。村井さんはその後、仲間たちと共にインドネシアの海を東へ東へと島々を歩き続け、エビやナマコや真珠養殖の現場にたどり着き、さらにオーストラリア海域へと足を延ばしていった。本コースは、「海のアジア」や「海の道」という視点から「小さな民からの発想」に分け入っていく全6回講座です。
曜日:火曜日 原則隔週
時間:19:00-21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
コーディネーター:
-野川未央(NPO法人APLA事務局長)
-内海愛子(NPA共同代表)
◆第1回 村井吉敬『小さな民からの発想』はどうやって生まれたのか
開催日:2023年3月14日(火)19:00-21:00
講師:宮内泰介(北海道大学)
概要:村井吉敬さんが1982年に出した書籍『小さな民からの発想』は、インドネシア(西ジャワ)の話と日本(高知県西土佐村)の話がめくるめく繰り広げられながら、村について、生業について、工業について、交通について、そして消費についての思索が深められていく、という不思議で魅力的な本です。村井さんはどうして、そしてどうやって、こんな本を書いたのでしょうか。村井さんのこの本に至る足跡、そしてその後の足跡を追いながら、「小さな民」から「発想」することの意味を考えます。
◆第2回 希望を求めて海を渡る - インドネシアからオーストラリア領土へ密航するボートピープル
開催日:2023年3月28日(火)19:00-21:00
講師:飯笹佐代子(青山学院大学)
概要:インドネシアとオーストラリア、そして日本をつなぐ海域には、歴史的にさまざまな人びとの越境の軌跡やドラマが存在しています(参考:『海境を越える人びと 真珠とナマコとアラフラ海』村井吉敬・内海愛子・飯笹佐代子 編著・コモンズ刊)。国家の周辺としての海域に光を当てることで何が見えてくるのか。この回では、中央アジアや中東を逃れ、インドネシア人の漁船に乗ってオーストラリア領土を目指す庇護希望者たちに注目します。
◆第3回 海境(うみざかい)を考える -「不法化」されるインドネシアの漁民たち
開催日:2023年4月11日(火)19:00-21:00
講師:鎌田真弓(名古屋商科大学)
概要:地図を見ると海にも境界線が引かれています。海上で見ることはできないものの、その境界が、突如堅固な「壁」として立ちはだかることがあります。特にオーストラリア北部海域には、インドネシアや東ティモールやパプア・ニューギニアとの間に様々な境界が引かれてきました。本講座では、オーストラリアが作り出した境界の様態に着目して、その境界によって「不法化」される人びとの移動や暮らしを考えます。
◆第4回 境界海域世界にみる生業様式の変化 - インドネシア東部・ロテ島漁民の経験知と合理性
開催日:2023年4月25日(火)19:00-21:00
講師:間瀬朋子(南山大学)
概要:この講座では、オーストラリアとの境界海域世界(ティモル海)に生きるロテ島漁民に注目します。(1)同島南岸の海の民・バジャウ人中心の集落、(2)同島北岸の非バジャウ人集落による外的経済要件の変化への対応を比較するなかで、漁民の論理とグローバル社会の不条理を明らかにします。
◆第5回 木曜島の日本人コミュニティー - 戦前から戦後へ
開催日:2023年5月9日(火)19:00-21:00
講師:永田由利子(オーストラリアクイーンズランド大学言語文化研究学科客員研究員)
概要:【オーストラリア・クイーンズランドからの報告】トレス海峡に位置する木曜島には多くの日本人真珠貝出稼ぎ労働者が渡り、自ずと彼らを支える商人の来島で活気ある日本人コミュニティーが出来ていきました。この講座では、このコミュニティーの足跡に光を当てます。特に1941年12月、日本の参戦により日本人は全員敵国人として抑留され、オーストラリア本土の収容所に送られました。戦後、島に戻れた日本人はごくわずか。この講座では、聞き取りができた抑留体験者の言葉に注目します。
◆第6回 最後のフロンティア - アラフラ海で何が起きているか
開催日:2023年5月23日(火)19:00-21:00
講師:鈴木隆史(桃山学院大学)
概要:2015年、アル島のベンジーナでタイの漁業会社による違法操業とロヒンギャ難民の「奴隷」労働問題が明らかになりました。以後、政府による密漁船の取り締まりと国境(海境)警備が厳しくなる一方、ジャワ島などから流し網、イカ釣り、旋網などの大型漁船が次々とアラフラ海へと出漁するようになり、辺境の港だったドボやパプアのミミカ県ティミカなどは、ジャワからの漁船団の基地と化しています。適切な資源管理が行われないまま、過剰操業が行なわれることで乱獲と沿岸漁民(先住民族の生業)との紛争の発生も懸念されている同地域にフォーカスします。
単発での受講申込みはこちらから
https://apply.npa-asia.net/categories/2813811
*お知らせ*
コース11関連の特別企画、 村井吉敬10周忌特別企画を開催いたします。
「小さい民の思想」から考える危機の日本とアジア
開催日:2023年3月23日(木)18:00-21:00
企画概要:故村井吉敬先生の10周忌を迎えて、村井先生のアジアを歩く「小さい民の思想」から今の日本とアジアの現状を考えます。(イベント詳細内容は後日HPをご参照ください。)
☆お申込みはこちらから
https://forms.gle/1ZAmdCMPApEvS1T28