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コースタイトル:「平和の礎」と沖縄戦を学びなおす
コース概要:沖縄県糸満市の平和祈念公園に建設された「平和の礎(いしじ)」には、国籍や軍民、敵味方の区別なく、沖縄戦などで犠牲になったすべての人たちの名前が刻まれています。その数は24万1,686人にのぼり、毎年6月23日の「慰霊の日」に今なお新規の刻銘者が増え続けています。本講座では、昨年始まった<沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い>の有志メンバーとともに、「平和の礎」に込められたゆるぎない想いと、沖縄戦の実態について学んでいきます。
※<沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い>有志協力講座
曜日:水曜日 原則隔週
時間:19:00-21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
コーディネーター:
- 金城リンダ(沖縄ナビゲーター・早稲田大学平和研究所招聘研究員)
- まつだかなこ(大学院生)
- 町田直美(沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い実行委員長)
- Fuki(沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い 沖縄事務局)
- ゆっこ(沖縄「平和の礎」名前を読み上げる集い 沖縄事務局)
◆第1回 「平和の礎」はなぜ創られたのかー琉球・沖縄の民の想い
開催日:2023年3月8日(水)19:00-21:00
講師:石原昌家(沖縄国際大学名誉教授)
概要:このテーマに応えるためには、凄惨な人間の殺し合いの戦争から生き延びた民の微視的(ミクロ)な視点と巨視的(マクロ)な視点から、その創造の源泉をたどることになる。まず、微視的には、戦死した個々人の無念の死を、肉親・友人がその氏名を木片などに刻み、その存在を忘れまいとする行為を表している。巨視的には、すべての戦死者の氏名を刻むことによって、ありのままの戦場を擬人化し、あらゆる戦争を拒絶する思想を世界に表明している。
◆第2回 祖父や仲間たちと共に沖縄戦と向き合ってきたこと
開催日:2023年3月15日(水)19:00-21:00
講師:平仲愛里(八重瀬町史編集事務員)
概要:私が小学生の頃、沖縄はドラマや県出身アーティストなどのおかげで脚光を浴びていました。特別扱いされる沖縄と、学校やテレビに映る沖縄戦、祖父が断片的に語る戦争体験について関心を持つようになり、大学生の時、平和教育に関わりました。大学卒業後は仕事として、沖縄戦の調査・記録を行うことになり、現在に至ります。祖父から受け取った手記を通して追体験したことから始まり、地元の戦争体験記録に携わった10年を振り返ってみたいと思います。
◆第3回 「平和の礎」の創設にたずさわって
開催日:2023年3月22日(水)19:00-21:00
講師:高山朝光(沖縄「平和の礎」の会会長)
概要:国籍や軍人、民間人の区別なく戦没者の氏名を刻銘した「平和の礎」は、完成・除幕後、国内外・沖縄県内外から多くの人が訪れ、平和学習・平和発信の場として大きな役割を担っています。一方で、「平和の礎」を後世に語る後継者の育成、朝鮮半島戦没者の刻銘名簿の遅れや、沖縄戦の実相の解明という面では、課題も残されています。当時、沖縄県知事公室長として建設に関わった高山朝光さんに、「平和の礎」の構想から建設までの取り組みを伺います。
◆第4回 沖縄戦に動員された朝鮮人
開催日:2023年4月19日(水)19:00-21:00
講師:沖本富貴子(沖縄大学地域研究所特別研究員)
概要:日本の近代化は、琉球、台湾、朝鮮を植民地としながら中国侵略、アジア太平洋戦争に突き進みました。アジアの人々を踏みにじり残虐な行為を繰り返した日本は、終には沖縄を戦場として多くの人々の命を奪いました。日本の軍隊には植民地朝鮮、台湾からも動員されました。沖縄戦に動員された朝鮮人については、当事者の証言や住民の証言が数多く残されています。その紹介をしながら軍資料や先行研究を交え全体像に迫っていきたいと思います。
◆第5回 「南部の土」の意味-戦没者の個の尊厳に思いを至らせる
開催日:2023年5月3日(水)19:00-21:00
講師:藤原健(琉球新報客員編集委員、毎日新聞客員編集委員)
概要:引率教師も含め240人が沖縄戦の動員された「ひめゆり学徒隊」。うち136人が戦没し、42人は戦後78年のいまも「消息不明」として沖縄本島南部の土に骨片となって眠っている。
それぞれが異なる、この短い一人一人の生と死を、ひめゆり平和祈念資料館がまとめた「墓碑銘~亡き師、亡き友に捧ぐ~」に沿って紹介する。「礎」の読み上げは、こうした「さまよう魂(まぶい)」へ想像の翼を広げる機会になろう。
◆第6回 近代沖縄女性史の結末・「集団自決」
開催日:2023年5月17日(水)19:00-21:00
講師:宮城晴美(女性史研究家)
概要:沖縄戦初頭の1945年3月、上陸した米軍を目の当たりに、親族のより「力」のある者が弱い者から先に手にかけ、多くの女性・子どもの犠牲をうんだ。いわゆる「集団自決」である。住民の米軍への投降を阻止するため、「敵に捕まると女は強姦される」と恐怖心を植え付けた日本軍による死の強要であった。家父長制下の日本女性の「性道徳」とされた〝死の選択〟が、なぜこの沖縄に集中したのか。「同化政策」にまみえた近代沖縄女性史をひもとき、その背景について考える。
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