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コースタイトル:休戦協定70年に考える朝鮮半島と東アジアの新たな危機、そして日本の役割
コース概要:1950年6月25日に朝鮮戦争が勃発し、3年間の闘いの末、73年7月27日には休戦協定が締結されている。今年2023年は休戦協定締結70年になる。私たちは未だ終結を見ないこの朝鮮戦争の実態をどれほど知っているだろうか。戦後日本の独立、日米安保と自衛隊、経済成長、沖縄の基地問題、在日朝鮮人、日韓関係と戦後補償問題など、その主な課題の原因が、ほとんど朝鮮戦争から始まっていたとも言える。日本は朝鮮戦争と無関係な国ではなく、朝鮮戦争の影響とともに経済成長と戦後社会を形成した当事者だったのではないだろうか。本講座では、この「忘れられた戦争」を直接取り上げて、その実態と性格を多様な側面から把握することで、東アジア、朝鮮半島、そして日本の過去、現在と将来のあり方を考えてみる。第1期~第8期まで多様な視点から朝鮮戦争を捉えてきた。第9期では、「休戦協定70年」を迎えて、ウクライナ戦争の影響とともに、東アジアへ軍事衝突可能性が高くなった今、2023年の展望をぞれぞれの地域から分析し、市民1人1人ができることを模索する。
曜日:月曜 原則隔週
時間:19:00-21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
コーディネーター:
- 内海愛子 (NPA共同代表)
- 李泳采 (恵泉女学園大学)
- タナカノゾミ (梨花女子大学大学院博士課程)
◆第1回 韓国からみた停戦協定70年と尹 錫悦政権の南北政策
開催日:2023年3月6日(月)19:00-21:00
講師:キム・ハクジェ(ソウル大学)
概要:停戦体制とはどういう特徴があるのか。朝鮮戦争はなぜ停戦協定で留まったのか。停戦協定70年の年に停戦体制の特徴を改めて考えてみます。また、尹錫悦保守政権の対北朝鮮政策を中心に、2023年度の朝鮮半島の情勢を分析します。
◆第2回 沖縄からみた休戦協定70年に考える「琉球弧の軍事化」
開催日:2023年3月20日(月)19:00-21:00
講師:与那覇恵子(名桜大学)
概要:朝鮮戦争勃発とともに、沖縄の米軍基地は拡大及び永続化が進みました。朝鮮戦争以降も、沖縄の軍事化と朝鮮半島の軍事対立には密接な関連があります。岸田政権は北朝鮮の核・ミサイルの脅威を口実に、敵基地攻撃能力・反撃能力を備えるための増税政策を進めています。台湾海峡での軍事衝突の可能性も高まっている中、今沖縄では何が起きているでしょうか。「琉球弧の軍事化」のイデオロギー的言説の背景と本質を語ります。
◆第3回 朝鮮からみた休戦協定70年と朝鮮の情勢認識
開催日:2023年4月3日(月)19:00-21:00
講師:李柄輝(朝鮮大学校)
概要:祖国解放戦争の勃発と3年後の停戦協定締結以降、70年間が過ぎた今、朝鮮民主主義人民共和国では、祖国解放戦争をどう認識しているでしょうか。日米韓による軍事同盟の強化とともに、朝鮮側の反発も強まっている中、2023年度の共和国の情勢認識と対応を読み取ります。
◆第4回 中国からみた朝鮮戦争休戦協定70年と中国の対外認識
開催日:2023年4月17日(月)19:00-21:00
講師:朱建栄 (東洋学園大学)
概要:朝鮮戦争に「抗米援朝」を名目に参加し、米国と軍事衝突を経験した中国。中国にとっては朝鮮戦争はどういう意味があったでしょうか。朝鮮戦争休戦協定70年を迎えて、中国の「抗米援朝」戦争及び朝鮮半島への認識、そして米中対立が続く中、2023年度の主な情勢認識を分析します。
◆第5回 米国からみた休戦協定70年とバイデン政権の朝鮮半島政策
開催日:2023年5月1日(月)19:00-21:00
講師:徐載晶 (国際基督教大学)
概要:朝鮮戦争の停戦協定をリードしたアメリカ。アメリカにとって朝鮮戦争はどういう意味があっただろうか。米中対立が続く中、朝鮮戦争休戦協定70年を迎えて、米国の朝鮮戦争への認識、そしてバイデン政権の2023年の主な状況認識を分析します。
◆第6回 朝鮮戦争休戦協定70年と日韓関係、そして日本の役割 - G7in 広島を考える
開催日:2023年5月15日(月)19:00-21:00
講師:和田春樹(東京大学名誉教授)X 内海愛子(恵泉女学園大学名誉教授)、そのほか
概要:朝鮮戦争の当事者の一国であった日本。朝鮮戦争休戦協定70年は日本にとってどういう意味があるだろうか。敵陣地攻撃能力、反撃能力など軍事化が進んでいる今、朝鮮戦争停戦70年間の日韓関係を改めて振り返り、朝鮮戦争終結のための日本と日韓の役割を考えます。また、新たな日米韓新軍事体制を作っているG7in 広島へ市民の声を届けます。
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https://apply.npa-asia.net/categories/2813801