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コースタイトル:アートって何だろう - 多様な表現とアクティビズムから学ぶ
コース概要:アートって何だろう。世界をみれば、多彩な表現があり、アートがある。そして実は日本にだって。魅力的な表現とアクティビズムに挑む表現者たちをお招きし、「アート」に対する既成概念に疑問をもちつつ、その可能性を考えたい。
曜日:水曜日・日曜日 原則隔週
時間:19:00-21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
コーディネーター: 岡本有佳(編集者/表現の不自由展・東京共同代表)
◆第1回 イトー・ターリを語る、パフォーマンスはつづく
開催日:2023年7月23日(日)19:00-21:00 ※日程注意
講師:いちむらみさこ(アーティスト)・大野玲(「ターリの会」メンバー)
概要:政治的な問題に自己を投じ、マイノリティの声に応じようとし、身体と政治をテーマに作品を展開したパフォーマンスアーティスト イトー・ターリ。現在、遺されたものや作品の記録を整理する作業が行われている。結果ではなく時間や経過を観客と過ごすのがパフォーマンスの醍醐味だというターリにとって、作品の痕跡を見つけたりそれについて語られることは、パフォーマンスが継続していることかもしれない。作品に関わる者たちがイトー・ターリを語る。
講師プロフィール:
・いちむらみさこ(アーティスト) 2013年イトー・ターリもキュレーションした連続展示企画「問いかけながら道をゆく」のPart1として「仮面の赤い息」を発表。
・大野玲(元小金井市立はけの森美術館学芸員) ターリの介助者としてパフォーマンスに協力、現在は膨大な遺品の整理保存を目指す「ターリの会」メンバー。
◆第2回 女性たちの最初の晩餐
開催日:8月2日(水)19:00~21:00
講師:チョン・ジョンヨプ/정정엽(アーティスト)
概要:「初めての晩餐」作品を語る。 皆知っている「最後の晩餐」には女性がいない。 女性の人生には師匠がいないという意味でもある。 最後ではなく、最初の晩餐を描くことにした理由だ。 私の晩餐会に招待される人は、師匠なしで自ら人生を作ってきた女性たちだ。 権力も位階も階級もない。 女性が作る最初の食卓はどれほど豊かか。 力強い女性たちの連帯だ。
講師プロフィール:
チョン・ジョンヨプ(アーティスト) これまでに個人展を25回開催。 活発な作品創作と芸術的実践を並行している。 「トゥロン」、「息」で活動した。 小豆と豆、動植物、女性労働に対する作業をする。 福岡アジア美術館、国立現代美術館などに作品が所蔵されている。 34回李仲燮(イ·ジュンソプ)美術賞、第4回古岩美術賞を受賞した。
*通訳あり。
◆第3回 〈関東大震災100年ぶりの慟哭、アイゴー展〉を通じて眺めた芸術家の明日
開催日:8月13日(日)19:00~21:00
講師:高慶日/고경일(風刺画家)
概要:関東大震災から100年。今もさまよう殺された朝鮮人、中国人、日本人を追悼するため、韓国人・在日コリアン・日本人アーティスト約40名が開く展覧会が8月15日から始まる。この展覧会を企画した高慶日さんに、展覧会の趣旨や作品などを紹介しながら、その意味を問い直す。最近韓国で起こった検閲事件などにも触れていただく。
講師プロフィール:
高慶日(風刺画家) サンミョン大学デジタル漫画映像学科教授。ハンギョレ新聞に風刺漫画を連載し、風刺漫画とドキュメンタリー漫画、ポップアートと現代美術を行き来しながら創作者として活動中。 2021ミャンマー政権を糾弾した美術展、2022年ウクライナ戦争反対展、2023年グッバイ展(ユン·ソクヨル政権風刺展)など60回余りの団体展と12回の個展を開いた。 日本の京都精華大学で風刺漫画を専攻。著者は『赤ちゃんツツジ』(2018年作)、『赤い石紅葉』(2019年作)などドキュメンタリー漫画集がある。 ベトナム戦争時代の韓国軍の戦争犯罪をルポタージュ方式で取材し、漫画化した。
◆第4回 韓国初の遊廓・性売買集結地 玩月洞(ワノルドン)、芸術として記録する
開催日:8月30日(水)19:00~21:00
講師:キム・ギョンファ/김경화(アーティスト)
ソン・ジニ/송진희 (アーティスト)
概要:100年の歴史を持つ釜山初の遊廓で性売買集結地である玩月洞(ワノルドン)。 存在するが現れない玩月洞に関する話を女性人権支援センター暮らしと釜山の芸術家たちが協業した過程を紹介する。 <玩月洞を考え直す>展示から<完月アーカイブ:地図にない村>まで芸術協業を通じて芸術家たちが眺めた玩月洞と芸術の社会的役割に対する悩みを分かち合おうと思う。
講師プロフィール:
・キム・ギョンファ 都市で捨てられたり放置された素材を主に使って労働の価値と制度的不平等に対する質問を盛り込んだ設置美術をしている。
・ソン・ジニ 視覚芸術家、企画者、反性暴力活動家だ。 文化芸術界MeToo運動を契機に反省暴力運動を始め、ジェンダー問題と芸術、治癒に対する関心が拡張され、現在<体と心芸術探求所>を通じて新しい試みを計画している。
*通訳あり
◆第5回 ラテンアメリカのプロテスト・アート - 路上から始まる表現とアクティビズム
開催日:2023年9月13日(水)19:00-21:00
講師:岩間香純(アーティスト)
概要:本講義ではエクアドルを中心に、壁画やグラフィティなどラテンアメリカの路上で見ることができる芸術表現とその社会的・政治的な背景を紐解きながら、人々がどのようにして生活の中で権力や抑圧に抵抗しているかをご紹介します。フェミニズム、アクティビズム、アートに興味のある方にもおすすめの本講義。普段知ることのできないラテンアメリカの一面を一緒に学んでいきましょう。
講師プロフィール:
いわま・かすみ アーティスト、翻訳家(日英西)。日米の間で育った二文化から生まれるハイブリッドな視点で制作している。アメリカの美術大学を卒業後しばらく日本で生活し、2017年に南米エクアドルに移住。2021年にエクアドルの大学院を卒業。
◆第6回 アートって何だろう - 多様な表現とアクティビズムから学ぶ
開催日:2023年9月27日(水)19:00-21:00
講師:岡本有佳(編集者/文化企画)
概要:これまでの5回を振り返りながら、コメンテーターに、ミリネの会で作品制作を続ける皇甫康子さんらを迎え、多様な表現とアクティビズムからどう学べるか、その可能性も含めて語り合います。
講師プロフィール
・岡本有佳(おかもとゆか) 編集者、ライター、文化企画者。〈表現の不自由展〉・東京共同代表。Fight for Justice「慰安婦」問題webサイト常任理事。共編著『あいちトリエンナーレ展示中止事件』(岩波書店)など。
・皇甫康子(ふぁんぼ・かんじゃ) 在日朝鮮人2.5世。在日女性の集まり『ミリネ』代表。小学校講師。ジェンダー、民族マイノリティと表現活動を実践する。編著に『家族写真をめぐる私たちの歴史:在日朝鮮人、被差別部落、アイヌ、沖縄、外国人女性』(御茶の水書房)など。
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