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コースタイトル:ニューマルチメディア時代、市民参加メディア運動の現状と展望
コース概要:韓国市民社会の社会改革や抵抗の力はどこから生まれているだろうか。youtube、AIなどニューマルチメディアの時代において、韓国メディア運動の原動力は何によって維持されているだろうか。
98年放送法を改正して、公共放送KBSに市民参加放送を実現した韓国社会。その第1歩から地方の放送局、民放、ラジオ放送まで市民参加型放送を実現しました。いわゆる「パブリックアクセス権利」を武器に、市民やマイノリティーの映像制作を支援するメディアセンターをソウルを始め全国に設立しました。映像メディアセンターで学んだ多くの市民たちが、社会のあらゆる分野で情報発信のメディアアクティビストとして活躍しています。市民メディアセンター『Medi ACT』を設立し、韓国メディアアクティビズムをリードしてきた金明準(きむみょんじゅん)さんをお招きして、市民メディア運動の意味、韓国市民メディア運動の歴史と現状を学び、日韓及び東アジアのメディアアクティビズムの連帯を目指していきます。
講座の主な内容は、メディア運動に関する概念・視点・歴史を基軸に、メディア運動の多様な分野に関連する国際的な成果や課題などを整理し、 今日におけるメディア運動の課題を国際的な視野で具体的に分析していきます。特に今回は、第8期と第9期のメディア講座の総合編として、映像、放送局、インターネット、ビッグテック、AIの時代における独立メディア運動の特徴と対応戦略を改めて学んでいきます。
曜日:月曜日 原則隔週
時間:19:00~21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
講師:金明準(韓国映像メディアセンターMedi Act 所長)
金明準プロフィール
ソウル大学卒業。韓国映像メディアセンターMEDI ACT所長。聖公会大学講師。1987年の民主化の後、韓国ではさまざまな社会運動が活性化した。当時、労働運動の分野にビデオを持ち込み、オーガナイズや宣伝の新しいスタイルを提示した「労働ニュース制作団」を率いた。また、諸外国の先進的なメディア・アクティビズムの事例を韓国に紹介し、メディア・アクティビストの養成に尽力した。「レイバーネット日本」の設立にも貢献した。メディア・アクティビズムに関する豊富な経験から、韓国だけでなく国際的な視野でメディア・アクティビズムを展開している代表的な韓国のメディア・アクティビスト
コーディネーター:
- 李泳采(恵泉女学園大学)
◆第1回 メディア運動とは何か?ー韓国のメディア運動の歴史と現況
開催日:2023年7月17日(月)19:00-21:00
講師:金明準(韓国映像メディアセンターMedi Act 所長)
概要:メディア運動はなぜ必要なのか。独立メディア、市民メディア、オルタナティブメディアの違いとはなにか。 メディアを取り巻く力学関係を分析し、 民主主義の拡大、権利拡大の文脈でメディア運動を把握する。また、韓国メディア運動の歴史から民主主義運動の歴史を再解釈する。「パブリックアクセス」権利が変えてきた市民社会とメディアの関係から市民メディア運動の課題と展望を模索する。
◆第2回 世界のメディア運動 - 市民参加メディア運動とパブリックアクセス運動
開催日:2023年7月31日(月)19:00-21:00
講師:金明準(韓国映像メディアセンターMedi Act 所長)
概要:99年のシアトルでの反グローバル闘争は、世界メディア運動のネットワークを大きく転換させた。シアトルメディアセンター以降、世界メディア運動はどう発展し、どのような課題があるのか。世界各国のメディア運動の事例とパブリックアクセス運動の現状を把握し、世界メディア運動との連携を模索する。この講座では、情報基本権、プライバシー、表現の自由、知識財産権、網中立性、インターネットガバナンスなどの概念を用いります。
◆第3回 専門的独立映像運動の展開と現状-放送/映画
開催日:2023年8月14日(月)19:00-21:00
講師:金明準(韓国映像メディアセンターMedi Act 所長)
概要:韓国ドキュメンタリーの力はどこから来ているのだろうか。20世紀半ば以降、世界各国では独立的な制作主体らによる多様な映像運動が登場して発展してきた。主に上映運動を中心に始まった一連の運動はその後、独立制作主体の共通の目標を共有するネットワーク運動として発展する一方、映画領域での独立映画の拡大に繋がった。一部の国では放送領域での独立制作コミッショニング構造と独自的な放送コンテンツを誕生させた。
韓国では、80年代労働者のストライキを記録した『労働ニュース制作団』の経験から、アカデミー賞を受賞した映画『パラサイト』、第4次韓流ブームをつくった『愛の不時着』の力まで、韓国映画やドラマを支えてきた原動力をドキュメンタリーと放送映像運動の歴史から再解釈する。
◆第4回 オンラインプラットフォーム運動とビデオコンテンツ運動を組み合わせる [2023.8.14修正]
開催日:2023年8月28日(月)19:00-21:00
講師:金明準(韓国映像メディアセンターMedi Act 所長)
概要:OTT/オンライン/ストリーミングの拡大による視聴覚運動と、メディア・エコシステムとのイノベーションは何を意味しているでしょうか。ショートコンテンツへの注目が高まる中、Viralの台頭、中短編コンテンツの意味、政治的キャンペーンとオンラインコンテンツ運動の現状と課題を改めて考えます。
◆第5回 インターネットの登場による社会運動及びメディア運動の変化 [2023.8.14修正]
開催日:2023年9月11日(月)19:00-21:00
講師:金明準(韓国映像メディアセンターMedi Act 所長)
概要:インターネットという媒体はメディア運動をどう変えているだろうか。地域と世界に繋がるプラットフォームであるインターネットは、メディア運動のネットワークの拡大やデジタルデモクラシーという新しい抵抗の手段をもたらしている。一方、インターネットは権力によるメディア及び市民社会監視にも活用されている。インターネットとメディア運動の歴史と課題、そしてマルチメディア時代、その限界と変化を展望する。
◆第6回 ニューマルチメディア環境(ビッグテック/ストローミング/イメージメディア/AIなど)と市民参加メディア運動の展望
開催日:2023年9月25日(月)19:00-21:00
講師:金明準(韓国映像メディアセンターMedi Act 所長)
概要:ストリーミングという媒介の意味は何なのか。映画を超えるプラットフォームとして、メディア運動への影響はあるのか。独立コンテンツを中心に置くOTTと、社会運動との連携は可能性があるだろうか。人工知能、生成AI、シンセティック・メディアなど次々と新しい技術が生まれ、日常化していくこの時代に、独立及び市民メディア運動はどう対応すべきなのか。未知のメディア運動の課題とその展望を考えます。
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https://apply.npa-asia.net/categories/2813804