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【特別企画】◆第3回
資本主義はどこへ向かうのか-白川真澄の『資本論』:新自由主義の猛威と挫折
開催日:2023年8月12日(土)10:00-12:00
講師:白川真澄(ピープルズ・プラン研究所)
概要:1970年代末から21世紀初頭にかけて、新自由主義(ネオ・リベラリズム)が猛威を振るった。これは、戦後のケインズ主義(政府の財政支出と賃上げによる経済成長)がスタグフレーション(インフレと失業の同時進行)に直面して行き詰まるなかで、米・欧・日の先進国で登場し政権のメインストリームとなった。規制緩和と民営化が強行され、福祉は大幅に削られ、鉄道・水道・保育園などは民営化され、労働組合の権利と活動が破壊された。企業の利潤追求活動には制約がなくなり、資本家の権力が再建された。さらに、グローバルサウスの国々には、金融支援と引き換えに「構造調整」(緊縮財政など)が強要された。
新自由主義は、非正規雇用の拡大など徹底したコスト削減によってインフレを克服し、経済成長と企業の利益の急増をもたらした。だが、社会内部の格差を急激に拡大すると同時に、過剰なマネーを世界中に溢れさせた。その結果、2008年にリーマン・ショック(金融危機)が勃発した。巨大企業や金融機関は政府の資金投入によって救済されたが、低所得層は仕事や住宅を失った。政府の介入を否定し‟市場にすべてを任せよ‟という新自由主義の教義は、敗北したのだ。そして、格差拡大に対する人びとの不満が高まり、コロナ・パンデミックの到来とともに、政府の財政支出は一気に拡大した。それでは、公共サービスは復活したのか。新自由主義は退場したのだろうか。
[コース2] オープンテラス [オムニバス講座] Part4 - NPA講師との出会い・学び・ネットワーク
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