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[コース11] 戦後80年特別企画Part3-アジアの戦争犠牲者への追悼を考える

¥9,000

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コースタイトル:「戦後80年」に向けて~アジアの戦争犠牲者への追悼を考える~

コース概要:最近の8月ジャーナリズムは、日本人の戦争体験者や遺族の証言を紹介しながら平和の尊さを強調する報道が主流となり、アジアの戦争被害者の受難を報じた記事や番組は著しく少なくなっています。8月15日の全国戦没者追悼式でもアジアの犠牲者への言及はありません。日本の各地では朝鮮人、中国人や連合国軍捕虜の犠牲者を悼む集いや式典が市民の手で慰霊碑の前などで行われていますが、国の責任で行う追悼事業はありません。アジアの戦争被害者をどのような形で追悼することがふさわしいのか、その前になすべきことがあるのではないか?を「戦後80年」に向けて考えます。コース6「“過去”が過ぎ去らない街―ベルリン」、7「継続する植民地主義と民主主義の危機」、13「戦後80年・立法の闘い」とも関連・クロスオーバーします。

曜日:日曜日 原則隔週
時間:19:00-21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
コーディネーター:有光健(早稲田大学国際和解学研究所招聘研究員)

◆第1回 「戦後80年」に向けて、アジアの戦争犠牲者への追悼を考える視座

開催日:2024年11月17日(日)19:00-21:00 
講師:有光健(早稲田大学国際和解学研究所招聘研究員)
概要:概要:最近の8月ジャーナリズムは、日本人の戦争体験者や遺族の証言を紹介しながら平和の尊さを強調する報道が主流となり、アジアの戦争被害者の受難を報じた記事や番組は著しく少ない。8月15日の全国戦没者追悼式でもアジアの犠牲者への言及はない。日本各地で朝鮮人、中国人や連合国軍捕虜の犠牲者を悼む集いや式典が市民の手で慰霊碑の前などで行われているが、国の責任で行う追悼事業はない。アジアの戦争被害者をどのような形で追悼することがふさわしいのか、その前になすべきことがあるのではないか?を「戦後80年」に向けて考える。併せて、日本国内の慰霊・記憶継承施設についても考えたい。

◆第2回 東南アジアの戦争犠牲者と追悼についてーシンガポール・マレーシア   

開催日:2024年12月1日(日)19:00-21:00 
講師:吉池俊子(アジア・フォーラム横浜)
概要:1994年から毎年12月にアジアの戦争被害者を日本に招いて被害の証言を聴く「アジア・フォーラム横浜証言集会」を開催してきた。マレーシア、シンガポールの日本軍による虐殺の現場や慰霊施設も多く訪問し、戦争被害者ならびに遺族との交流も重ねてきた。日本で知られていない各地の被害の実態、遺族や住民らによる追悼・慰霊の現状などについて報告する。

◆第3回 東南アジアの戦争犠牲者と追悼についてーフィリピン

開催日:2024年12月15日(日)19:00-21:00 
講師:岡田泰平(東京大学教授)
概要:アジア・太平洋戦争の中でも、フィリピンは激戦地の一つであった。およそ110万人のフィリピン人が亡くなった。まずは戦前日本のフィリピン認識を紹介し、その次に日本人のフィリピン戦体験を論じる。特に日本軍将兵の経験と民間日本人の経験の関係に触れたい。その上で、フィリピンへの慰霊旅行を通して、日本人としての共通したフィリピン戦の記憶が出来上がっていく様子を概観する。全体を通して、日本人の認識における、フィリピン人の死の位置づけを考えていく。


◆第4回 連合国捕虜犠牲者の追悼について 

開催日:2024年12月29日(日)19:00-21:00 
講師:笹本妙子(POW研究会共同代表・事務局長)
概要:アジア太平洋戦争中、約36,000人の連合軍捕虜が日本に連行され、炭鉱や軍需工場、造船所などで使役された。設置された捕虜収容所は130か所。収容中に約3500人が死亡した。
戦後、収容所跡地24か所に追悼碑が建設された。地元住民が中心になって建立した碑、使
役企業による碑、被爆者グループによる碑、朝鮮人・中国人・連合軍捕虜を一緒に追悼し
た碑など、様々な例を紹介し、建立に至る経緯や葛藤、和解に果たした役割、今後の課題
について考える。

◆第5回 アジア・太平洋の戦争犠牲者への向き合い方について

開催日:2025年1月12日(日)19:00-21:00 
講師:藤田幸久(元参議院議員・国際IC日本協会会長)
概要:戦後、日本の政治家らがアジア諸国および連合国側との和解をどのように進めてきたのかを振り返りながら、積み残されてきた課題を考え、犠牲者追悼のあり方についての提言も述べたい。国会議員として永田町で取り組んできた事例(慰安婦・連合国捕虜・外国籍元BC級戦犯・対人地雷禁止条約・カンボジア和平etc.)も紹介する予定で、今後の参考やヒントとして役立てていただきたい。

◆第6回 TVが報じてきたアジアの戦争犠牲について 

開催日:2025年1月26日(日)19:00-21:00 
講師:桜井 均(元NHKディレクター・)
概要:直接取材してきたミクロネシア(マーシャル、)での出会った日本による統治、戦争の被害や精神にまで及ぶ傷、プロデューサーとして関わってきた番組に登場した朝鮮人戦犯、若いディレクターらが取材したオランダ人性暴力被害の負の連鎖、、、。植民地支配、戦争の過酷さは、現在もさまざまな形でアジアの人々に刻印されている。アーカイブ的な視点から、映像を視聴しながら戦争責任を問い、戦後体制を検証する。

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*開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です!
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