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◆第1回 二つのノーベル平和賞を一つにするために 開催日:2025年10月7日(火)19:00-21:00 講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー) 概要:戦後80年、二つのノーベル平和賞が、私たちの目の前で捻じれ状態で、折り重なっている。一つは、2017年、核兵器禁止条約の制定に貢献したICAN(International Campaign to Abolish Nuclear Weapons)=核兵器廃絶国際キャンペーンに与えられたもの。もう一つは、2024年、核兵器の非人道性を世界に訴え続けてきた日本被団協に贈られたものである。しかし、日本政府は「唯一の戦争被爆国」を僭称しながら、核兵器禁止条約に署名・批准はおろかオブザーバー参加することさえ拒んでいる。これら二つのノーベル平和賞に共通するのは、広島、長崎の被爆者たちの粘り強い被害状況の訴えにともなう苦難の闘いの流れである。しかし、二つのノーベル平和賞は政治の世界では、必ずしも一つのものとなっていない。今回のシリーズでは、二つのノーベル平和賞が一つになれない要素を、戦後の歴史のなかで様々な角度から探り出し考えていきたい。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年 コースお申込みはこちらから↓ https://apply.npa-asia.net/items/115054581
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◆第2回 封印された「原爆の効果」 開催日:2025年10月21日(火)19:00-21:00 講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー) 概要:アメリカは、爆心地の映像や被爆者の傷病の実相を詳細に調査し、そのデータを大量に持ち帰った。次なる核戦争を前提としたものである。 原爆が投下された瞬間の爆心地の映像は存在しえない。GHQは日本人が原爆に関する記録を残すことや文章を書くことを禁止し、言論統制を徹底した。そして、投下直後の日本ニュースの映像や、「原爆傷害調査委員会」(ABCC=Atomic Bomb Casualty Commission)が収集した医学情報、そして、のちに評論家となった医学博士加藤周一らが属していた「日米原子爆弾影響合同調査団」の結果をアメリカに持ち帰ったのである。そのため、日本人の多くが原爆の実相を知らなかった。なかでも、映像が返還されたのは1967年であった。 同じころ、原爆を投下したB29の機長らは、その軍事的な効果を調査するために、爆心地長崎を訪れ、詳細な視察をしていたことがわかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年 コースお申込みはこちらから↓ https://apply.npa-asia.net/items/115054581
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◆第3回 スミソニアン原爆展論争 開催日:2025年11月4日(火)19:00-21:00 講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー) 概要:アメリカは、原爆の使用によって、100万人の米兵の命を救ったという神話を自他に宣伝した。そして、ノーモア・ヒロシマに対してはリメンバー・パールハーバーと応答して抗議の声を封殺した。しかし、100万人の犠牲神話は、じっさいの試算(2万人にから6000人)という科学的調査によって崩れた。この数字を示したスミソニアン博物館長は、原爆を投下したエノラ・ゲイ機と日本の破壊された物品を同時に展示しようとして、全米の旧軍人組織から激しい反発を受けた。この間、旧ソ連邦、中国、フランス、イギリスなどが原爆開発に奔走し、インド、パキスタン、北朝鮮が核保有を宣言、保有が公然の秘密となっているイスラエルを含めて、「抑止論」の均衡の上に狂気の「冷戦」を戦っていた。アメリカは、核兵器の放射能効果に関心があった。実は、広島、長崎に投下されたのとほぼ同型の原子爆弾をもう一つ保持していた。その爆弾の名は「ICHIBAN」。すでに入手済みの日本家屋の破壊状況と被爆状態のほかに、どれほどの放射線が拡散するかを調べれば、「被爆状況」と「障害程度」と「放射線量」の相関関係がわかるはずだと考えたのである。これを「ICHIBAN計画」と称して、作戦を立てていたのである。しかし、この原爆神話は内部から崩れる必然があった。じっさいに原爆実験に立ち会った米兵=アトミック・ソルジャーたちが放射能障害を発症し、自分たちがモルモットとなったことを告発し始めた。また、ビキニ環礁など太平洋諸島の住民のあいだから多数発見された晩発性の甲状腺がんのデータ化をしていたことが明るみに出た。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年 コースお申込みはこちらから↓ https://apply.npa-asia.net/items/115054581
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◆第4回 原爆が裁かれる時 開催日:2025年12月2日(火)19:00-21:00 講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー) 概要:日本でも被爆者の放射能障害が社会問題化すると、被爆者から原爆裁判が提訴された。1963年12月、東京地裁は「アメリカ軍による広島・長崎への原爆委投下は国際法に違反する」という判決を下した。(「虎に翼」) さらに、「市民が描いた原爆の絵」に触発されたニュージーランドのケイト・デュイス元高校教師が、一市民の立場から核兵器の威嚇と使用は「国際人道法」に反するという声を上げた。「世界法廷プロジェクト」をつくり、これに賛同するマレーシア、インドネシアの国連代表を説得し1994年、「提訴決議案」をハーグの国際司法裁判所に提訴した。このとき平岡広島市長と山田長崎市長が出廷し、日本の外務省の方針を無視して証言をした。冷戦後の行為である。国際法的には、国家に自衛権があるので、全面禁止の結論は出されなかったが、「極限状況においてさえも」核兵器の使用は合法だとは断定できないとし、核兵器の非人道性を強調した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年 コースお申込みはこちらから↓ https://apply.npa-asia.net/items/115054581
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◆第5回 被爆者は日本人だけじゃない 開催日:2025年12月16日(火)19:00-21:00 講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー) 概要:平岡市長は、世界をめぐって原爆の悲惨さを訴えてきたが、日本の戦争に対する無反省について指摘されることが多かったと語った。かつての植民地やアジアの国々に及ぼした非人道的な行為は時効なく問われていることがわかった。彼は、95年の原爆記念式典ではじめて、日本の加害責任について言及した。 広島で多くの朝鮮人が被爆して、ほとんど日本政府の援助もなく帰国して、死亡したり、後遺症に苦しんだりしていた。自身も広島で被爆した一人の医師が、韓国人の健康状態を診ながら、広島で見聞きしたことを「自分史」に描くよう奨めた。韓国の男性は勇気をえて、体験を描きはじめるが、がんが悪化して筆をとることができなくなる。医師は、録音を頼りに「自分史」を書き上げる。しかし、完成直前に韓国の男性は息を引き取った。二人の国境を越えた交流が、原爆と植民地支配の関係を鮮やかに浮き彫りにした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年 コースお申込みはこちらから↓ https://apply.npa-asia.net/items/115054581
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◆第6回 ZONEのなかの核と人間 開催日:2026年1月13日(火)19:00-21:00 講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー) 概要:原発の深刻な事故が起こり、広範囲に及ぶ放射能汚染が世界的な関心事となった。スリーマイル島、チェルノブイリなどの原発事故は、核兵器の開発、実験、使用などと同じ結果を人類に及ぼす。どうしたらこのZONEから人間は抜け出すことができるのか。政治の力もさることながら、文学、絵画、音楽、演劇など人間の二つとない表現の力が多くの人びとを励ましてきたことがわかってきた。言葉や芸術は国境を越え、人類の最終兵器のまえに立ちはだかることができる。その営為は、測り知れない勇気を人間に与える。人類が放射能とどのように闘ってきたか。「ZONE~核と人間~」の放送後、福島の原発事故が起こった。被爆と被曝の境界線がなくなった。今回の二つのノーベル平和賞について、以上のような思索を前提に考えてみたい。このとき、私たちは傍観するのか。ある先輩の言葉を思い出す。事態が切迫しているときには、市民はメディアを使って「キャンペーン」を行うという最後の手が残されている。そして、取材方針を見失ったら、子どもたちの目線を借りろとも教えられた。日本では、キャンペーン報道は意図的・政治活動と映るのか、政治の反発を受けることが多い。サーロー節子は受賞スピーチで語った。自分を死の淵から救い出したのは、闇のなかから聞こえた軍人の声、「諦めるな 動いていけ 光が見えるだろう 這っていけ」だったと。同じフレーズを湯崎英彦広島県知事も使った。「暗闇の中、一筋の光に向かって一歩ずつ這い進み、最後は抜け出して生を掴んだように・・・諦めるな。押し続けろ。進み続けろ。光が見えるだろう。そこに向かって這っていけ」と。占領下では「原爆」(atomic bomb)の文字は使えなかったのだ。しかし、かえって「原爆の効果(effect)=世界の終焉(the end)という、自同律の不快(埴谷雄高)から人類が抜け出す最後のチャンスを示していたとも言える。エノラ・ゲイに先行して広島上空にいた気象観測機の機長クロード・イーザリーの言葉「この罪を、世界の人びとに知ってもらわねばならない。個人の持つべき責任を、社会に押しつけるような生き方はもはや許されない状況になったと思う」と。組織の歯車であることを否定した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ [コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年 コースお申込みはこちらから↓ https://apply.npa-asia.net/items/115054581
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