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[コース06] 木戸衛一と考えるドイツの現代史と政治 Part6 - 「過去」が過ぎ去らない街ーベルリン

¥9,000

※この商品の販売期間は2024年10月6日 06:00 ~ 2025年2月10日 00:00です。

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コースタイトル:「過去」が過ぎ去らない街ーベルリン

コース概要:第13期に行ったドイツの記念碑・記念館巡りを、今期は首都ベルリンに絞って進めたいと思います。ベルリンには、かつての植民地主義やナチズムの歴史の痕跡が色濃く残っており、「「過去」が過ぎ去らない街」という表現は、決して誇張ではありません。今年はたまたま、東京とベルリンが友好都市関係を樹立してちょうど30年になりますが、今シリーズは、「過去」に向き合う都市のありようを比較して考えるよすがにもなるでしょう。

曜日:金曜日 原則隔週
時間:19:00~21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
講師:木戸衛一
プロフィール
1957年生まれ。東京外国語大学卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、ベルリン自由大学博士。大阪大学大学院招へい教授。ライプツィヒ大学・ボーフム大学客員教授を歴任。日本平和学会理事。ドイツ現代政治・平和研究専攻。著書に『平和研究入門』(編著、大阪大学出版会、2014年)、『変容するドイツ政治社会と左翼党』(耕文社、2015年)、『若者が変えるドイツの政治』(あけび書房、2022年) 、『希望の共産党』(共著、あけび書房、2023年)、『戦争と平和主義』(共著、いのちのことば社、2023年)など。

◆第1回「想起の文化」の形成と「テロの地誌学」

開催日:2024年11月22日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学招へい教授)
概要:12年に及ぶ人間蔑視のナチ暴力支配を許し、第二次世界大戦で無条件降伏を余儀なくされたドイツでは、それまでのように「祖国」や「英雄」を称えて記念碑を建立していくことが不可能になりました。忌まわしいナチズムの「過去」を忘却せず、現在そして未来に活かそうとする社会的な営みは、「想起の文化」と呼ばれています。ナチ・ドイツの恐怖支配を記録・展示している「テロの地誌学」は、市民運動に端を発し国家的事業となったという意味でその模範例と言えます。

◆第2回「ノイエ・ヴァッヘ」(「戦争と暴力支配の犠牲者のための中央記念館」)

開催日:2024年12月6日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学招へい教授)
概要:1810年代、プロイセン王宮を警護する衛兵の詰め所として建築された「ノイエ・ヴァッヘ」は、ヴァイマル共和国末期に第一次大戦戦没者の記念碑となり、ナチ時代にはそのプロパガンダに利用されました。東独時代の「ファシズムと軍国主義の犠牲者のための警鐘碑」を経て、「ノイエ・ヴァッヘ」は1993年以来、「戦争と暴力支配の犠牲者のためのドイツ連邦共和国中央追悼所」となり、世界各国から国賓が訪れています。この「中央追悼所」にはどんな意味が込められているのか、また問題点はないのかを検討してみましょう。

◆第3回「ホロコースト警鐘碑」

開催日:2024年12月20日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学招へい教授肩書)
概要:2005年にオープンした「ホロコースト警鐘碑」(正式名称は「殺害された欧州ユダヤ人のための記念碑」)は、良くも悪くも国家的な「想起の文化」の代表例と言えます。首都のど真ん中に、面積が甲子園球場のほぼ半分に及ぶ警鐘碑を持つ意義と論争点について一緒に考えてみましょう。なお、この碑を建設するために立ち上げられた財団は、「迫害された同性愛者のための記念碑」、「殺害されたシンティ・ロマのための記念碑」、「〈安楽死〉犠牲者のための記念の場」も運営しています。

◆第4回 日常に出会う「過去」

開催日:2024年1月10日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学招へい教授)
概要:ドイツの「想起の文化」は、市民社会の働きかけや下支えがなければ、世界的な評価を受けるまでに発展しなかったでしょう。強制移送され殺害されたユダヤ人の氏名などが刻印された「つまづきの石」は日本でも知られていますが、軍国主義・植民地主義の過去を引きずる道路名の変更運動、ナチ・ドイツでユダヤ人の権利が次々に奪われていったことを示す電柱の看板など、首都ベルリンには数々の実例があります。草の根の取り組みを見てみると、そこには国家的な歴史政策との矛盾も窺えます。

◆第5回「赤いベルリン」の痕跡

開催日:2025年1月24日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学招へい教授)
概要:1844年の綿織物印刷工ストライキ、1848年3月革命、1918年11月革命等々、プロイセン王国・ドイツ帝国・ヴァイマル共和国の首都だったベルリンでは、労働者運動を基盤に左翼運動が活発に展開しました。また第二次世界大戦後、ソ連占領区域となった東ベルリンでは、労働者運動や反ファシズム運動の担い手が盛んに顕彰されました。1990年の「ドイツ統一」によって解体・撤去された記念碑や建築物も含め、「赤いベルリン」の面影をたどってみましょう。

◆第6回 ドイツの現代史と政治(総合編・まとめ)

開催日:2025年1月31日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学招へい教授)
概要:私は第9期より5期にわたって、「戦後ドイツの過去への向き合い方」、「ドイツの平和運動」、「ドイツの反民主主義」、「現代ドイツの外交と軍事」、「ドイツの記念館・記念碑巡り」、そして「「過去」が過ぎ去らない街―ベルリン」をテーマにお話ししてまいりました。今、ドイツも日本も世界も重大な岐路に差し掛かっています。これまでの内容を総括するとともに、言葉の正しい意味で平和な未来をどのように展望できるのか。みなさんとの議論を通じて考えを深めたいと思います。

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