2022/08/02 13:37

この広場ではNPAに寄せられた受講生からのご感想を紹介します!

コース1 日本と東アジア 
第1回目 T.Kさん

ウクライナ戦争は日本の満州侵略と重ねて考えられますが、朝鮮戦争とはどうつながるのかと思いながら参加しました。そして休戦に至る過程とその後和平交渉が70年近く中断している事実から、ウクライナの今を考える視点を学ぶことができました。ウクライナの即時停戦を求める和田先生のお考えに共感します。ただドンバスをロシアが占領した時点で休戦に持ち込んだとしても、ドンバスがロシア化され、人々が抑圧されたまま占領が固定化されてしまうのではと危惧していました。それでも和田先生が話されたように、「かってソ連がなくなるとは思えなかったが、崩壊してウクライナが独立した。停戦しプーチンが戦争を終えた後に何が起こるかわからない、ロシア国内でプーチンの責任問題追及が起こるだろうがそれを問えるのはロシア人だけだ、その後ウクライナとの関係も時間をかけてゆっくり再調整していくだろう。」ということに希望をつないでいくしかないと思いました。非常に示唆に富むお話でした。

第6回目 A.Nさん

単発受講でしたがすごく面白かったです。共和国が敗戦のトラウマを「勝利の固着」と表現したことは、日本の「終戦」と似ていると思いました。戦時下の制約があっても人間性を想像させる文学の魅力で色々考えさせられました。

コース2 憲法を考える

第4回目

今日の講義を憲法一般論として共通の土台にすると議論しやすく、モヤモヤしてた日本の憲法改正議論も整理できました。フリートークのリベラル側からの日本国憲法の差別や欠落の指摘も重要だと思いました。

第5回目 T.Sさん

こうした在日の人権運動と日本人の人権運動の大きな違いが、天皇制との闘いです。日本の人権運動は天皇制への問題意識が希薄です。それを痛感させてくれます。外国人登録令が5月2日に公布・施行されたとは知りませんでした。昭和天皇最後の勅令という所に、天皇制の本質が読み取れます。人権で繋がっているはずの人々を、国籍で分断する、排除する天皇制の本質がよく理解出来ます。大赦など認めないという闘いも印象的です。犯罪者と扱ってきた本人から許してやるという矛盾したこの大赦、本当に悪質です。

コース3 知らなかった!OKINAWA 

第3回目 T.Aさん

高里さんが1時間20分ほど、ほとんど息つく間もなくお話しされる様子から、沖縄の女性が1945年1月の米軍上陸からずっと安全を脅かされ続けていることの異常さが改めて伝わってきて、いったい今まで私はどうして何もせずにいたのかと、強く思いました。米軍が世界一集中している場所は沖縄というデータは、軍隊とセットの性暴力が発生する危険も世界一だということにほかならず、今最も救済されなきゃいけない、エンパワメントの必要があるのは沖縄の女性たちではないかとも思いました。加害者が逃げられる/許される社会ではなく、被害者がこれ以上増えない/十分なケアを受けられる沖縄を、早期に実現したい、そのために自分にできることを見つけます。

第6回目 T.Aさん

全6回、企画運営お疲れ様でした。参加できてよかったです。事実として改めて認識できたことも多いですし、第6回でお話しされた琉球独立論の背景にある思い、そうなったときのことを想像してみることの大事さ、そういうことに思いをはせることができました。私は父が宮古島出身で母は県外の出身です。そういう私は「琉球人」ではないとしたら自分のアイデンティティをどう表現することが「正しい」のだろうかと考えました。なかむらさんの強い主張は最もだと思いつつ、複数のルーツを持つ人の中には、はっきりアイデンティティを示せない私はここには属すことはできないと寂しく感じる人もいそうだと思いました。どんなルーツでも一人ひとりを大切にできる社会って、どんな社会なのだろうなと考えるよい機会になりました。ありがとうございました。

第6回目 T.Sさん

沖縄独立論には共感できるが、賛成は出来ない。とにかく、国家が嫌いだから国家という壁で物事を考えたくない。EUがあるが、これは国家の壁を限り無く低くして戦争を無くそうという試みだ。ドイツとフランスが同じ通貨を使い、友好国になると80年前に誰が予測できたのか。沖縄は、限り無く本土政府と距離を置き、東アジアの中心として、台湾、韓国、中国に軸足を移すべきです。東アジア共同体の首都、というのが目標かと思います。日本版EUを目指せ、と思ってます。

コース5 福島からみたポストコロナ時代 

第1回目 K.Tさん

現場の活動に関してマスコミを通じて知るだけでしたが、当事者の話を聞いて現実を学ぶことができました。寿都はそれほど遠い場所ではないので、調査·計画撤回のために私も協力できる道を探っていきたいです。

第1回目 M.Tさん

講師の方の話しを聴いた後、気持ちの共有や学びを深めるための参加者同士の時間をブレイクアウトルームに分かれて10分程取った後、その中でどんな話が出たか全体共有できると、参加者も主体的に居られるかなと思いました。世界でもまだ経験値の少ない核ゴミ課題を小さな町の困難としてしか語られないことこそが、日本をよく表していると思っています。これからどうやって公論の場をつくっていったらよいのか手探りですが、小さな町の小さな人たちの本気から始まる新しい変化の起こし方にどこかワクワクしているところがあります。この度は寿都をテーマにして頂き、ありがとうございました。

コース6 メディアと社会運動

第4回目 邦子さん

メディアアートについてのお話しでしたが、これまで何度か韓国の集会に参加して、映像や音響のすばらしさに驚いていましたので、質問もしたいと思いました。大勢の人々が集まり行う集会では、映像や音響がしっかりしていることが必要なのに、日本ではなぜできないのかと思います。憲法集会、反原発の集会、国会前での集会など、なんとかならないのだろうかと思うことがよくありました。

第6回目 T.Bさん

今回の報告者の運動歴と問題意識はとても共感できた。インターネットを活用しての社会運動構築はいわゆるマストなのですが、出来ていないという歯がゆさがあります。印鑰智哉さんもパソコンに強いわけで、私も比較的ワープロには早く馴染んでそこそこ使えてきたと思ってます。ところが、多くの人はそうでもなく、そのデジタルデバイドをどうするのかです。全国クレサラ・生活再建問題対策協議会が主戦場ですが、ここが遅れてます。相手のヤミ金はスマホが市場ですが、そこに追いつけてない。ホームページすら持てない、紙と役所の掲示板が便りという広報活動になってます。だから市民活動のIT支援は喫緊の課題という指摘はその通りです。そうした実務支援部隊が必要とは痛感しています。

コース8 時事ニュースで読む韓国社会と韓国語

第4回目 邦子さん

時事ニュースで学ぶ韓国語、いつも興味深く拝見しています。取り上げる教材も関心のあるものであり、また質問やまとめなど講座のやり方もとても工夫されていると思います。8月23日の韓国の障がい者団体のニュースは、知りたかったことでもあったので、よかったです。Zoom参加しましたが、パソコンの前で発音するのも楽しいですね。日本での障がい者の交通問題について思い出しました。(中略)神奈川では「青い芝の会」の障がい者たちが、バスの乗車拒否に対して抗議の座り込みを行うなどの闘いを行いました。バスも今では低床バスが普及していますね。当事者の必死の闘いがあってのことだと思います。まだまだ差別はあるし、大変だと思いますが、共に生きることを考えたいと思います。

コース12 抵抗の芸術と表現・思想の自由

第2回目 K.Kさん

小勝さんの講演では現代の日本における、現在に至る美術・美術展についての講演でしたが、ヨーロッパでの古くから現代に至る状況と大差ないことを知りました。画家という職業につける女性が少なかったこと。父親が画家という限られた境遇であったこと。教育の場で排除されていたことなどです。また絵画が権威づけに使われるようになってからは女性が扱える画題が限られていたこと、女性の役割により画業に割ける時間が少なかったことも共通していたのでしょうか。

現代において、美術教育の現場は様変わりし、生徒の大多数を女性が占めるようになりましたが、相変わらず権威を持つ教授は圧倒的に男性に占められています。美術史において、美術の世界において今なお男性優位の状況が続いています。

小勝さんを筆頭に、三田さんとの迫力ある「ジェンダー論争」に改めて感銘しました。三田さんの根拠のない論点に切り込む様子が痛快でした。当時は女性の視点で美術を読み直すことが新しく、彼らがあぐらをかいていた既得権益を脅かされてアタフタした様子が伺え興味深かったです。

コース14  白川真澄の「資本論」- 資本主義の秘密を解き明かす

第4回目 I.Sさん

昔々の「資本論」学習会を思い出しました。とても丁寧に説明されていました。ただ、チャットでも書きましたが、労働者の階層性が強まり、さらに労働時間短縮を勝ち取った後の自由時間それ自体が、余暇(旅行・趣味等々)も含めて、資本主義的な営利に包摂されている時代に、「労働者」として、あるいは「労働組合」(どこの?)として、何を求めて行くのか・・・その辺りを議論したかったです(ZOOMではなかなか難しい・・・?)。あわせて、日本の学校教育それ自体が、明治の昔から、「立身出世」を目指し、「いい所に就職できるように・・・」という人的資本論を前提に組織されてきました。まさに「労働力の再生産」を担っています。教育界の多忙、教員運動の低迷・・・なども課題と思われます。

コース16  日中関係 - 中国人強制連行・強制労働   

第3回目・第4回目 Y.Eさん

今年の6.30の追悼集会に参加した際、林伯耀さんに初めてお会いしました。その時はお話はされなかったので、このように重要なことをされていたことを、この講座で初めて知りました。「私の話は裏の歴史」のように仰っていましたが、2回のお話で文革期を含む中国での耿諄さんの様子や、2つの中国の緊張関係に花岡事件の当事者たちも否応なく巻き込まれていることなど、よく分かりました。難しい日中関係の中ではありますが、「日本の市民」たる私たちが何をしていかなくてはいけないのかを深く考えさせられる内容でした。なお、三菱重工業関連の資料も沢山お持ちだとのことなので、また伺える機会があればと思います。

第5回目 E.Yさん

8月31日の講座はリアルタイムでは受講できなかったので、録画配信を心待ちにしていました。資料を読んだだけでは分からなかった、内田雅敏弁護士の今に至る活動の軌跡がよく分かりました。弁護士1年目であの「東アジア反日武装戦線」の弁護を担当されたとは!

中国人強制連行問題が、回を追うごとに新たに肉付けされて理解が深まっていきます。川見さんがこの講座の構成をよく考えて資料を作成し、インタビューもされているということも、伝わってきました。ありがとうございました。

全6回 Y.Eさん

今年の花岡事件6.30慰霊式に初めて参加し、その後第7期コース16で取り上げてくださることを知り、1回ごとでしたが結局全6回を視聴しました。花岡事件については1冊本を持っていただけでほとんど詳しいことは知らず、花岡現地や講座で紹介された本を何冊か読み、6回の講座をそれぞれ1回は聴き直しました。それによって花岡事件の概要を知り、かつ中国人強制連行の問題が戦後補償裁判において占める位置などを知ることが出来て、改めて日本の戦後補償について、考えさせられました。ちょうどいい時に集中して中国人に対する戦後補償の問題を考えることが出来て有意義でした。ありがとうございました。

コース18  誰ひとり取り残さない環境論 

第1回目 T.T.さん

たいへん興味深い内容だった。そもそも「環境リスク」という言葉の意味を誤解していたわけで、研究者としてお恥ずかしい認識度だったのだが、寺田さんの講義でよく理解することができた。

第3回 H.Mさん
たいへん勉強になりました。高校の授業で長崎への研修旅行の事前学習を担当してきましたが、被爆者の戦後について考えるという視点が十分ではなかったことを反省しました。(竹山広の短歌などを通して多少はふれてきたつもりでしたが……)  被害体験と加害責任をつないで考えなければならないというのも重いメッセージだと思います。永井隆はとりあげるけれども福田須磨子がとりあげられない平和教育とはどういうものなのか、なぜそのような現状になっているのか、じっくり考えてみたいと思います。9月半ばに生徒を連れて長崎を訪れる予定ですが、複雑な思いで平和祈念像の前に立つことになりそうです。しかしそれは自分にとって意味のあることだと考えています。貴重なお話を聴かせていただき、ありがとうございました。

第4回目 T.Aさん

バイオマス燃料の輸入を通じて関わっているアメリカ南部の問題について、理解を深めようと勉強しているところでしたので、ちょうどタイムリーで勉強させていただきました。環境正義というキーワードについても、気候変動の議論の中でよく出てくるものなので、まとまった話を伺うことができて有意義でした。個人的には、世代間の公正の話も含めてお話をしてみたかったですが、時間切れでしたね。充実した内容をご用意いただき、感謝いたします。

コース20  韓洪九先生と学ぶ韓国近現代史 

第1回目 O.Kさん

洪先生の統一教会の歴史についての講義をとても興味深く学びました。広い視野で統一教会の問題点だけではなく、なぜかくも人々に広まったのかを考察しており、とても参考になりました。惜しむらくは、質疑応答の時間がほしかった。是非、続編を期待します。

第3回目 A.Nさん

安倍晋三暗殺事件と重ねて興味をもち、単発で拝聴しました。こういう事件はいつも不可解なところがあります。なかなか聞く機会のない貴重なお話をありがとうございました。まだまだ隠されている部分が沢山あると思いました。

第4回目 Kさん
お話しありがとうございます。でっちあげ「スパイ事件」が1950年代からこんなに多くあること、日本の朝鮮総連などと関係あったこともわかりました。質問です。日本でも1925年に治安維持法ができて以来、戦前に共産党、知識人、学者、学生など多数、逮捕、拷問されました。戦前の朝鮮でもこの治安維持法で朝鮮の方が逮捕され拷問されていると思います。韓国での戦後の取り調べ方は、この日本のやり方を「学んだ」影響ではないでしょうか?当時の日本に協力した方が、残ったのではないでしょうか?日本では、いまだ無罪判決、賠償はできていません。その点韓国はすごいと思いました。

第4回目 A.Nさん
これだけの事件に日本政府がどう対応したのか、黙認したのか。もし韓国政府と日本政府で密約があり、両政府にとってスパイに捏造しやすい在日の存在を政治的に利用したのならとても恐ろしいと思いました。

第5回目 T.Sさん
いつも素晴らしい内容です。特に今回はKAL爆破事件事件の「KCIA過去事清算委員会」のメンバーなのですから、当事者からの解説となります。謎なのは、北朝鮮の動機です。爆破事件を起こせば軍事政権たる全斗煥政権に有利になると理解して不思議だったのですが、北朝鮮からすると保守だろうと革新だろうと、米国支配下の「傀儡政権」という認識があるという指摘に納得です。北朝鮮の敵は「米帝」なのだということから考えるべきだと学びました。

第6回目 T.Sさん
金芝河の「変質」はやはり私自身十分理解出来なかった。朴槿恵さんから話しかけてきたというのも、理由が知りたいし、文在寅さんが声かけしなかったのもまた、よく理解出来ない。この辺はこれから色んなことが分かってくると言うことでしょうか。さて、次回ですが、1965年の日韓請求権協定について、韓国側からの分析を是非に御願いします。戦後の日韓外交の原点であるし、これによって日韓の貿易構造も規定されてます。是非、ご検討ください。

番外編 邦子さん
番外編で、統一教会についてのお話しでしたが、期待外れでした。私が聞きたかったのは、統一教会が何万、何十万の人々を組織できたのはなぜかということと、その財力はどこでどうやって得たのかということです。また米国や英国、日本で力を持ったようですが、どことどう結んだのか、どういう内容で権力を得ることができたのかということです。そのような内容で話してくれる方がいましたら、受講したいと思います。

Y.E.さん
8月26日の統一教会に関する特別講座を受けました。始め朝鮮の宗教の流れ、次に文鮮明と統一教会、そして統一教会の特徴や海外での動きなど、講義は多岐に亘っていて大変参考になりました。ただ、後半~最後になるほど、韓洪九先生が熱を持って話し始められ、こんなに長くてはとても全部通訳は出来ないだろうと思うほどでした。リアルタイムで聴いた時は次々と出てくる内容にとてもついていけず、録画視聴でようやく少しだけ理解しました。でも、当日だけでももう少し理解できるようになると講座を取ろうという意欲も湧くと思うのでよろしくお願いします。

コース21  教育の現場から-今教育のあり方を問う  

第2回目 T.Kさん

埼玉超勤訴訟から教員の働き方改革を考えるとき、単純に超過勤務手当の支給、超過勤務時間の削減という問題ではなく、公教育のあり方を問うものであることがよくわかりました。教育予算を抑制するために、「給特法」という矛盾だらけの法律を作り、教員の犠牲を強いてきた国の責任を問うところから始めないといけないのだと思いました。まじめな教師ほどつぶれてしなうような教育環境をつくっているのは、教員自身ではなく、教育行政の責任であることを声にしていきたいです。教員が「子どもの最善の利益」のために、子どもたちにどのように働きけるのかを自己選択、自己決定していくことが、自主的にやっていることではなく、労働としてきちんと認められなければならないと思います。

第6回目 M.Tさん

不登校の小学生息子のことで日々悩む中で参加しました。不登校児の親の集まりにいると、学校以外の居場所づくりに焦点が当たりがちですが、学校の先生たちと協力し、良い場にしていくという方向性も忘れてはいけないと感じました。
中学生の子もおり、部活が外注になることは子どもの権利を奪う事にもなると再認識しました。とてもわかりやすく勉強になりました。ありがとうございました。

第6回 S.Tさん

鈴木大裕さんの教師の多忙化が「労働からの阻害」を意味しているという言葉、現在の学校現場を象徴している言葉だと思いました。教育における「構想」を取り戻すことが、真の意味での「働き方改革」なのだという指摘に心から納得です。すばらしい講演、ありがとうございました!すばらしい企画、ありがとうございました。このメンバーのなかで報告する機会をいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。

コース22  高橋哲哉の市民哲学セミナー 

第2回目 クランさん

第6回の小出先生の講座を受講しました。その際小出先生と髙橋先生の対談も拝聴しました。今回髙橋先生の講座は2回目を受講しましたが、ロシア正教とプーチンの強い結びつきや、バイデンが副大統領時代から盛んにウクライナを訪問してウクライナの中立を潰してきた経緯を知り、二男のハンター・バイデンがウクライナ最大の天然ガス会社の社長に収まっていたなどただならぬ関係だった事も初めて知りました。自身がウクライナ出身のゴルバチョフの「ヨーロッパ共通の家」構想というものもあったのにバイデンの、ロシア連邦まで解体したい強い意志が暗躍してついにロシアを動かしてしまった事が分かりました。私はウクライナ侵攻の始まった頃「反米大陸」を読み、同じ事を散々中南米でやってきたアメリカがロシアを「戦争犯罪」で告発などおかしいではないかと思っていましたが、ここまであからさまに仕組まれていたとは驚きました。この講座は次回も受講したいと思いますし、ぜひ第1回の講座も録画配信を受けたいと思います。髙橋先生の資料も前もっていただけるし、講座も大変分かりやすくお話しいただけるのでこれからもよろしくお願い致します。

第3回目 T.K.さん

最後の感想のところで勝森さんも仰っていましたが、今回の戦争について日本のメディアで報じられていることと、今回の講義で教わった内容がかけ離れていることに「愕然と」しました。ポロシェンコ氏、ゼレンスキー氏の、同じ民族でもロシア系住民は人権などおそよ考慮する必要もない、どんなことをしてでも、当方地域を完全な支配下に置くという鉄のような意思は一体どこから来ているのか、彼らと欧米との関係、個人的な背景や、ソ連時代のこともよく知らないとなのか、為政者、権力者の思考というのは、わからない気がしました。
彼らの軍国主義者の一面、ドンバス戦争での民兵の残虐行為、まざまざと印象が変わり、今回の2月24日以前のことを知れば、安易な善悪二元論になるはずもないと思います。また、国の正規軍とは異なり、民兵というのは、闘うことのストレスや過酷な状況に置かれたときの人権感覚の欠如など、獣としての本性が剝き出しにおそらくなりやすく、為政者はそれを承知の上で、反対派にはおよそ人権というものを考慮しないというのが戦争なのではと思います。(後略)

第5回目 K.Tさん
台湾の若い世代の間で、自分が台湾人というアイデンティティーを持つ人が増え、その背景として、反中意識―中国の統一圧力、香港弾圧に対する警戒感―などもあるということは理解しやすいです。香港での民主化運動の取り締まりには、怒りと怖さを感じましたが、台湾では、もっとずっと切実に感じられたと思います。

声を上げることで弾圧の対象になったり、命の危険にさらされたり、そういった理不尽が、過去にも現在にも必ずどこかで起こっていることは、そうでない私たちが、学び続ける理由の一つでもあると思います。同じ時代に人として生まれながら、生まれた場所によって受け
る不条理の差に、胸が痛みます。(中略)今、台湾有事、を声高に叫んで、軍備の増強を目指す人たちもいて、実際、NATO並みのGDP比2%に防衛費は近づいていくことになりそうです。政府は、有事に対しての軍備増強だけでなく、力の衝突を避けるために、どういった外交努力をしていくかということも、誠意をもって、国民に伝えてほしいと思います。

第6回目 T.Sさん
日米安保が問題だというのはその通りで、その支持が強いというのも残念ながらその通りです。その理由は、一言で言えば護憲派がだらしがないのに尽きます。「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」というのは、国際紛争は武力以外の方法で解決しなさいということです。だから、護憲派は武力以外の解決手段を提案しなければならないのですが、その提案がなく、ただ安保反対だから支持されなかったと思います。ということで、憲法九条を守ると言うことは、国際紛争を解決する魅力ある説得的な平和的手段を提案することだと考えてます。

コース24  済州4.3と東アジア

第2回目 N.Kさん
済州4.3についてはとても関心があり、このような講座があることをたまたま見たFacebookで知り、第6期から、第7期と続けて受講することができました。これまで、文字で読む韓国の歴史の一場面としての済州4.3だったのが、第6期では今も生きている問題として強く感じられました。第7期では、韓国側からのお話をうかがうことができて、視点がさらに広がり、今につながるチェジュドの存在というものを感じました。チェジュドへは30年くらい前に行ったことがあるのですが、そのころは済州4.3のことは全く知りませんでした。改めてチェジュドへ行きたくなりました。講座で有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。これからも期待しています。