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◆第3回 原爆を落とした者も、落とされた者も
開催日:2025年11月4日(火)19:00-21:00
講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー)
概要:CG映像のなかの原爆は、「落とした」のでもなく「落とされた」のでもない。ただ「落ちて行く」。原爆が、歳月とともに、主語(責任)も述語(苦痛)もない仮想となっていく。これは、明らかに戦争に勝利するために使用されたのである。敗戦後の爆心地の上空で、原爆を使用した搭乗員たちが、作戦の結果を視察に来ていたことがわかった。そのなかには、早期終戦論に固執するエノラ・ゲイの機長ポール・ティベッツも含まれていた。彼は考えを変えなかった。しかし、原爆の使用にゴーサインを出した気象観測員クロード・イーザリー少佐は、のちに良心の呵責に耐えかねて精神の安定を崩し、退役軍人病院で亡くなった。すべてを「戦争」のせいだからと言って責任を逃れる人間と、にもかかわらず「戦争は人間の仕業だ」として生涯自らを赦さない人間。両者のあいだには埋めがたい溝がある。1995年、スミソニアン博物館でのエノラ・ゲイの機体展示に被害状況などの説明を加えることに退役軍人会が強く反発、館長を辞任にまで追い込んだ背景には、アメリカ社会に根深い「力の正義」があり、それは日米安保のなかに根強く生き延びている。
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*開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です!
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[コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年
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