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【映像コース】環境運動のパブリックヒストリー - 当事者が語る環境運動の現代史 <松村正治プレゼンツ ①>

¥6,000

※この商品の販売期間は2025年8月17日 06:00 ~ 2026年2月12日 00:00です。

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コースタイトル:当事者が語る環境運動の現代史

コース概要:日本を代表する環境運動の現代史を、6回分の映像アーカイブを通して学びます。水俣、成田(三里塚)、琵琶湖、新潟(旧巻町)、いわきなど、各地の当事者の視点から、ご自身が関わってきた運動についてふりかえってお話しいただきました。過去の事実をすることが目的ではなく、今後の環境や社会のあり方について考える歴史実践(doing history)の機会になればと思います。

◆第1回 水俣病事件を旅する

開催日:2023年3月7日(火)
講師:遠藤邦夫(一般財団法人水俣病センター相思社)
概要:私は水俣病被害者でもなければ、水俣病加害者でもありません。支援者と呼ばれたスタンスなのですが、私にはしっくりきませんでした。発生確認から66年が経過した水俣病は、個人の健康被害・社会被害をもたらし自然環境を破壊した公害事件です。「門前の小僧習わぬ経を覚える」ように水俣病に接してきた私にも、考えること・思うことが湧き上がってくるのが水俣病事件です。
闘争の時代から地域再生が優先課題となった現在、私は水俣病が水俣最大の資産と考えています。それが可能になるためには、住民が被害者の痛みに寄り添うことが条件となります。それは同時に、住民の痛みも溶かしていきます。

◆第2回 空港反対運動から生まれた有機農業の歩み―三里塚から持続可能な地域づくりを考える

開催日:2022年11月15日(火)
講師:平野靖識(有限会社三里塚物産、三里塚歴史考証室)×聞き手:相川陽一(長野大学)
概要:「日本の空の玄関口」と言われる成田空港は、地域住民に事前の説明なく、強引な手法で建設された歴史を持ちます。空港が建設された地域では反対運動(三里塚闘争)が長く続いてきました。多くの人が傷つき、苦しむ中で、この地に暮らし続けようとする農家は「運動にとりくめば農業がおろそかになり、農業にとりくめば運動がおそろかになる」課題に直面しました。この課題を解決するため、いまから約半世紀前に有機農業が導入され、堆肥を自家製造する運動がはじまりました。そこには「水俣病を生み出した企業の作った肥料を自分たちが使って良いのか」という問題意識もあったと聞きます。平野靖識さんは、都市部から支援者として成田に移り住んで、有機農産物の加工・流通の拠点を築き、社会的企業という言葉がなかった時代から、反対運動にとりくむ農家の経営を支援する事業を続けてきました。長年、森づくりにも取り組んでいます。いま成田は、有機農業が盛んな地域となり、都会から農村に移り住んで農業を営む若者も増えています。三里塚の有機農業史を平野さんとともにたどりながら、自立した地域や持続可能な地域とはどのようなものなのか考えていきます。

◆第3回 せっけん運動の化学反応をひも解く―連帯と変化は、いかにして起こるのか

開催日:2023年1月10日(火)
講師:石田紀郎(NPO法印市民環境研究所)×聞き手:村上悟(NPO法人碧いびわ湖)
概要:1970年代に琵琶湖とその流域で展開された、草の根の「せっけん運動」は、消費者運動にとどまらず、生協、労働組合、婦人会などの連帯、リサイクルせっけんの製造と廃食用油の回収運動、有リン洗剤の販売を規制する条例(通称:琵琶湖条例)の制定など、経済や政治にも大きな影響を及ぼしました。
当時、この活動に伴走した科学者たちがいる。そのお一人で、京都大学農学部に勤務しながら「琵琶湖市民大学」「京大農薬ゼミ」「市民環境研究所」などの多彩な活動をされてきた石田紀郎さんにお話をうかがいました。
聞き手は、琵琶湖のせっけん運動と草の根自治を引き継ぐNPO、碧いびわ湖代表の村上悟さんです。

◆第4回 原発を止める力―新潟(旧巻町)の住民投票から

開催日:2023年5月16日(火)
講師:桑原三恵(いのち・原発を考える新潟女性の会、技術委員会に県民の声を届ける会)+桑原正史(元・原発のない住みよい巻町をつくる会)
概要:旧巻町は1969年に明らかになった東北電力の原発建設計画を20余年の歳月をかけて、1996年に住民投票を実施し、撤回させた。人口3万ほどの田舎町で、なぜそのようなことができたのか。特別なことなどないごく普通の町で起きたがゆえに、その解には普遍性があるかもしれない。住民投票に至った経過と、1981年から夫と共に参加した反対運動での取り組みをたどりながら、原発を止める力とは何かを提起したい。

◆第5回「衣」を通して地域課題と向き合う ―古着を燃やさない社会づくりの33年間

開催日:2024年7月30日(火)
講師:吉田恵美子(NPO法人ザ・ピープル、ふくしまオーガニックコットンプロジェクト)
概要:福島県いわき市において、古着を燃やさない社会をつくろうと33年間取り組んできた市民団体がある。私自身はその前理事長として、活動の創成期から関わり続けてきた。そして、東日本大震災という人類初の複合災害の現場で、時々刻々と変化する地域課題に向き合うことでその活動を変化させ、有機農法での在来種茶綿栽培を手掛けるに至った。一地方都市での環境問題への取組み事例を紹介したい。
※吉田恵美子さんは、2024年11月17日に逝去されました。

◆第6回 "原子力資料情報室は来年で50年

開催日:2024年11月19日(火)
講師:西尾漠(NPO法人原子力資料情報室)
概要:原子力資料情報室は2025年9月で創立から50年を迎えます。私自身は創立メンバーではありませんが、世話人として常駐していた高木仁三郎さんの「プルトニウム研究会」に加わり、当初から事務所に出入りしていました。以来50年近く、原子力資料情報室にかかわってきたことになります。原子力をめぐる動きは目まぐるしく、原子力資料情報室の役割も変わってきました。日本の原子力の歴史とからめながらお話しできればと考えています。