※この商品の販売期間は2026年3月2日 00:00 ~ 2026年8月13日 23:59です。
コースタイトル : メディアと社会運動 「世界はどう意味づけられるのか 帝国・メディア・民主主義―あなたと私の現実の中で」
コース概要:偶然ではない選挙。中立ではないメディア。私たちの「現実」は設計されています。極右ポピュリズムとアルゴリズムが感情を煽り分断を生む今、切り捨てられる複雑さや揺らぎにこそ希望があるのではないでしょうか。選挙、報道、映画、SNSを横断し、言葉と映像が世界をどう形づくるのかを読み解きます。世界を変える第一歩を、ここから始めます。
曜日:水曜 原則隔週
時間:19:00-21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
ジェネレーター:ポポリ(元報道記者/TVディレクター、映像作家)
元報道記者/TVディレクター。文化庁新進芸術家海外派遣で渡米, CalArts MFA(修士), UC,Irvine MFA(修士)/映像制作インストラクター, Laguna Art Museum, UCLA Hammer Museum of Art, REDCAT Theater, Los Angeles Contemporary Exhibitions, Art Chicago, Collectif Jeune Cinéma (Paris), Art Space (Sydney), Kino Pavasaris (Vilnius), Budapest Pontなど各国の美術館/ギャラリー/映画祭で作品発表。
◆第1回 あなたと私のあいだにあるものについて考える
開催日:2026年4月22日(水)19:00-21:00
講師:田口ローレンス吉孝(社会学者)
概要:私とあなたのあいだには、ことばにならないまなざしや、無意識の前提が静かに横たわっています。私たちはいつ、どのように誰かを“わかりやすく”理解した気になり、どのように自分自身もまた語られてきたのでしょうか。はざまに立つ感覚、多様であることの揺らぎ、共に在ろうとする試み。その繊細な往復のなかに、関係をひらく可能性はあるのか。田口ローレンス吉孝さんにお話を伺います。
<講師プロフィール>
東海大学 国際学部 講師。専門は社会学・国際社会学。著書『「混血」と「日本人」 ―ハーフ・ダブル・ミックスの社会史』(青土社、2018年)、『「ハーフ」ってなんだろう? あなたと考えたいイメージと現実』(平凡社、2021年)。「ハーフ」や海外ルーツの人々の情報共有サイト「HAFU TALK」を共同運営。
◆第2回 『みんな、おしゃべり!』と、言葉のあいだ
開催日:2026年5月6日(水)19:00-21:00
講師:河合 健(映画監督)
概要:ろうの親を持つCODAである映画監督・河合健さん。その最新作『みんな、おしゃべり!』は、日本語、日本手話、クルド語が入り乱れる中で起こるすれ違いを、悲劇ではなく喜劇として描きます。
通じなさや誤解を、そのまま抱えたままでいること。字幕もまた物語の一部となり、壁やズレ、抜け落ちの中から、思いがけない響き合いが生まれていく。その感覚はどこから生まれてきたのか。CODAとして言葉のあいだに立つとはどういうことなのか。
戦争の記憶や歴史も描いてきた河合監督のまなざしは、私たちの世界に、これまでとは少し違う光を当ててくれます。映画監督・河合健さんにお話を伺います。
<講師プロフィール>
1989年生まれ、大阪出身。日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後、助監督として瀧本智行、熊切和嘉、入江悠などの監督作品に携わる。また、その傍ら制作した自主映画『極私的ランナウェイ』(2012)がぴあフィルムフェスティバル2012、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013に入選、『ひつじものがたり』(2015)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016、ニッポンコネクション2016、カメラジャパン2016に出品される。『なんのちゃんの第二次世界大戦』(2020)で劇場公開デビューを果たす。ろうの親をもつCODAである。
◆第3回 熱狂はどこから来るのか
開催日:2026年5月20日(水)19:00-21:00
講師:渡部宏樹(表層文化論/ファン研究者)
概要:いつのまにか「人気」があることになっている。支持率が語られ、画面の中では作り笑顔が流れる。議論がないまま、空気だけが広がっていく。その熱はどこから生まれるのでしょう。この回では、メディア、広告、SNS、エンタメが人々の感情や欲望をどう動かし、熱狂を生み出していくのかを考えます。推すという感情と欲望の回路をたどり、その先にある資本主義の構造にも目を向けます。対話形式で、違和感や疑問を持ち寄りながら、この社会を動かしている熱の正体を探りましょう。
<講師プロフィール>
筑波大学人社系助教。南カリフォルニア大学映画芸術研究科にて映画メディア研究の博士号取得。博士論文では第二次世界大戦前の日系アメリカ人の映画を中心とする文化史を研究。資本主義社会における文化と芸術について、特にその受容者側(観客/消費者/ユーザー/市民)に注目して研究をしている。『ファンたちの市民社会』(河出書房新社、2025年)、共訳書ヘンリー・ジェンキンズ『コンヴァージェンス・カルチャー』(晶文社、2021年)、ダニエル・ハーバート『ビデオランド』(作品社、2021年)|Ph. D. in Cinema and Media Studies (USC)
◆第4回 ジャーナリストとしてパレスチナを取材する意味
開催日:2026年6月17日(水)19:00-21:00
講師:川上泰徳(中東ジャーナリスト)
概要:──川上泰徳さんより
1994年から30年以上、私はジャーナリストとしてパレスチナ問題にかかわってきました。しかし、パレスチナ問題そのものを解説することが目的ではありません。パレスチナを取材することで何が見えてくるのか。それを日本に伝えることにどのような意味があるのかを考え続けてきました。
映画『壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記』も、問題の構図を説明する作品ではありません。現地を歩き、人々に話を聞きながら見えてきたものを通して、私たちは「壁」の外側なのか、内側なのかを問いかける映画です。そして、私たちの周りにも、人を外側と内側に分ける「壁」をつくってはいないかを考えてもらいたいと思いました。
2年間で2万人以上の子どもが殺害されたガザの状況は、ガザという場所を超えて、日本を含む世界の問題です。なぜそのようなことが起こるのか。日本人も自分の問題として考えなければならないと思っています。それは、広島・長崎の原爆投下が世界の問題であるのと同じです。
停戦後も続くガザの悲惨な状況は、報道が減ることで見えにくくなっています。だからこそ、市民として何ができるのかを考え、「ガザの人々の日々の情報」という発信を続けています。戦争を記録し、伝え続けることの意味を、あらためて共有できればと思います。
<講師プロフィール>
大学ではアラビア語を専攻し、朝日新聞では20年間、中東担当記者・特派員として、カイロ、エルサレム、バグダッドに駐在。パレスチナ報道で2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。15年にフリーランスになり、中東で現地取材をもとに、書籍を中心に執筆。19年にベイルート郊外のパレスチナ難民キャンプを取材した「シャティーラの記憶 パレスチナ難民キャンプの70年」(岩波書店)や、イスラエルによるガザ攻撃が始まった後の24年「ハマスの実像」(集英社新書)など。24年夏のパレスチナ・イスラエル現地取材をもとに初のドキュメンタリー映画「壁の外側と内側」を制作し、劇場公開。
◆第5回 フェミニズムはどこに立つのか─帝国、ナショナリズム、旧ユーゴ戦争
開催日:2026年7月1日(水)19:00-21:00
講師:Biljana Kašić(フェミニスト理論家/ポストコロニアル研究)
概要:1990年代、旧ユーゴスラビアは大国の介入、そして戦争によって引き裂かれました。民族主義の熱狂が社会を覆う中、フェミニストたちは戦争と暴力に抗う声を上げました。
クロアチア出身のフェミニズム研究者ビリャナ・カシッチは、旧ユーゴ戦争の経験を背景に、帝国の政治、ナショナリズム、ポスト社会主義社会の転換の中で、フェミニズムがどのように動員され、抵抗しうるのかを問い続けてきました。
講座では、旧ユーゴ戦争を手がかりに、帝国主義と大国政治、地域紛争、現在中東での軍事介入や戦争の構図、そして日本でフェミニズムがどこに立ちうるのかという問いを考えていきます。
※本講座は事前収録講義上映後に、ディスカッションを行います。また講師とのメール質疑応答になります。予めご了承くださいませ。
<講師プロフィール>
Biljana Kašić(ビリャナ・カシッチ)
フェミニスト理論家・ポストコロニアル研究者。**Centre for Women’s Studies in Zagreb(ザグレブ女性学センター)創設メンバー。旧ユーゴスラビア戦争期から女性運動や反戦フェミニズムの活動に関わる。研究分野はフェミニズム理論、ポストコロニアル研究、ナショナリズムと女性運動。著書・編著に Teaching Subjects in Between(境界に立つ主体を教える)、Vulnerability(脆弱性)など。Dubrovnik Interuniversity Centre(ドゥブロヴニク国際大学センター)国際大学院セミナー Feminisms in a Transnational Perspective(トランスナショナルな視点からのフェミニズム)共同ディレクター。
◆第6回 ゾーラン・マムダニNY市長陣営に学ぶ 希望の設計図
開催日:2026年7月15日(水)19:00-21:00
講師:ポポリ(元報道記者/TVディレクター、映像作家)
概要:ゾーラン・マムダニ陣営のNY市長選。カリスマでもバズでもなく、草の根の対話と映像が結びつき、「生活者の言葉」で支持を広げたキャンペーン。家賃、医療、仕事から出発し、怒りを希望へと編み上げました。
講座では、中枢インタビューとSNS動画の奔流を手がかりに、そのうねりがいかに街を動かしたのかを検証します。
左派はいかに支持を広げ得るのか。その構造を解き明かします。対話からムーブメントへ。本講座もまた、その第一歩となることを目指します。
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