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◆第1回 ルイーズ・ヴィアルド=エリット再考 *特別企画 開催日 : 2021年 8月 5日(木) 講師 : 小林緑 概要 :歌の名門ヴィアルド家の実相を改めて検証したい。祖父マヌエル、母ポリーヌ、弟ポール、叔母マリブラン、そして父母と不思議な三角関係を生涯保った文豪ツルゲーネフとの確執も興味津々。作曲家としては雄大・男性的作風で母とは異質ながら、歌手、ピアニストとしては母同様に卓越。第3期4回目に取り上げたルボー同様、女性作曲家として希少な自伝「回想と冒険」を残す。 ♪視聴する作品「スペイン風のピアノ四重奏曲」楽譜店での滑稽なエピソードも!
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◆第2回 名前とジェンダー 開催日 : 2021年8月 12 日(木) 講師 :小林緑 概要 :何より切実な性差別の問題という自覚が世界的に要請されている… 女性作曲家の表記は姓の流動性が原因で、本人確認を難しくする。結婚の問題が避けがたく介在。エイミー・ビーチ、バロック期のジャケ・ドラゲール、A Cohen編「国際女性作曲家事典」(2/1987)巻末付録のペンネームリスト ♪レベッカ・クラーク「モルフェウス“夢の神”」の演奏動画の名前表記
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◆第3回 男女差別を無化する試み?ブラインド・テストあれこれ 開催日 : 2021年 8 月 26日(木) 講師 : 小林緑 概要:生身の人間によるパフォーマンスなしには成立しない音楽に特有の、演奏者の性別がわからないよう顔かたちを隠して行う様々なコンクールは、女性だから排除という悪弊を正す試み。英国女性音楽家協会会長がBBCオケ団員採用に導入を要請(1928)したのが事始めか?作曲家の名を伏せて作者の性別を判別させるテストも同趣なので、今回実施してみたい! ♪シャミナードとラロのピアノ協奏曲など
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◆第4回 食と言葉と歌 開催日 : 2021年9月 9日(木) 講師 : 小林緑 概要 :食と言葉と歌=この3つがいずれも口という身体器官を共有する意味を考え直してみたい。音楽家にとっても食事や料理はロッシーニが例証するように最重要な関心事であるはず。また自らの身体から言葉・音を発する歌い手の存在価値は、楽器奏者を圧倒的に凌ぐ。そうした歌手の成功は19世紀オペラ界で組織化されていた拍手屋「さくら」が支えた? 拙稿「パリ・オペラ座と<さくら>」(『音楽のテアトロン』勁草書房、1994)の紹介 ♪ロマン派オペラにおけるアリアの終結部分『カバレッタ』の意味するもの
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◆第5回 歌い手と劇場を取り巻く人々 開催日 :2021年 9月 23日(木) 講師 :小林緑 概要 : 自然環境と文化芸能の共生は大前提⇒これを阻むプラ・ゴミ問題は無視できない!動植物の恵みにより生きる人間にとって、自然は音楽実践の礎であることを自覚したい。音楽の表現対象も、20世紀初頭までは生物・風景など、汚染されぬ自然が基本だった!風景描写のみならず、動物の鳴き声、手術の情景などを描く「標題器楽」の系譜も重要。 クレヨンハウス刊「いいね―さよならプラスチック生活」n39+小林「良心宣言」など紹介 ♪視聴作品:ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルのピアノ連作集「一年Das Jahr」
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◆第6回 日本の音楽ジャーナリズム批判 開催日 : 2021年 9月 30日(木) 講師 :小林緑 概要 :音楽報道において平和・平等・自由はどのような扱いか?歴史上実在した女性作曲家を無視する旧態以前ぶりは、世界から数周遅れというお粗末さ。実例が目前に居るため否定しようがない現代音楽において様相は異なるが、20世紀前半の日本にも社会参画につながる作品を創造した女性音楽家が存在した。その例をともに聴く。最新刊レジャーヌ・セナック著+井上貴子訳「条件なき平等」も必須の参考書! ♪金井喜久子「東西東西」;吉田隆子「お百度詣」⇒現役の李政美「君死に給うことなかれ」
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