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◆第5回 被爆神話
開催日:2025年12月16日(火)19:00-21:00
講師:桜井均(映像ジャーナリスト・元NHKディレクター/プロデューサー)
概要:原爆関係の番組は、ほとんど毎年放送されているが、多くが被害意識の再生産に費やされてきた。この原爆の絶対神話からぬけ出すためには、アジアをはじめとする他者への視点が不可欠である。戦後50年目の8月6日の原爆記念式典で、平岡敬広島市長は、核実験の即時停止を訴えたあと、はじめて「植民地支配に対して謝罪する」と発言した。にもかかわらず、韓国KBSが「(広島からの生中継で)鐘が鳴り、鳩が放たれ、平和を誓い合うが、反省の姿は見られない。『加害者』であった日本が、ここでは『被害者』に見える」と、日本及び日本人の被爆の神話化を批判したことは衝撃的だった。「あの日」広島、長崎には、朝鮮半島出身者が6万人~10万人、広島の被爆死者の7人に1人の割合だったとされる。世論調査によると、アメリカの原爆使用が「正しかった」と答えたのは、米国(62.3%)、韓国(80.5%)、日本(8.2%)だった。この数字が語るところは、韓国人はアメリカ人以上に、原爆投下を肯定しているということだ。原爆による日米戦の終結は、日本に「天皇制民主主義」という奇妙な神話をもたらした。その日米の野合が、かつての植民地の被爆者を視野の外に排除していると言っているのである。日本被団協は、ノーベル平和賞の受賞をもって、日本政府に核兵器禁止条約への参加を求めているが、日本政府は一向に動こうとしない。被爆者自身が、自らは被害神話から抜け出し、内なる加害性を強く意識したときに、はじめて日米両国政府に「核兵器禁止条約」の締約・批准を求めることができる。2017年のノーベル平和賞との合流点はそこにしかない。
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*開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です!
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[コース10] 桜井均とドキュメンタリーを読む - 核と人間の80年
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