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コースタイトル: 在日外国人差別の実態 - 教育の権利を考える
コース概要: 教育の権利を広い枠組みで捉えながら、在日外国人差別の実態に迫ります。日本の中で多民族共生社会を作るためにはどうすればいいのでしょうか。 朝鮮学校は私たちにどんな問いを投げかけている問題でしょうか? 多民族・多文化教育や保育、さまざまなルーツを持つ次世代への継承課題や可能性とは? 多文化教育の拠点として先駆的なダイバーシティな街づくりを実践している「いくのパーク」の取り組みや、民族学級の現在的課題や可能性、在日コリアン青年活動の経験、話題のドキュメンタリー映画『ワタシタチハニンゲンダ!』や『アイたちの学校』で描かれることや映像の力にも注目します。
これまで本コースのご紹介:Part1,Part2では「コリアNGOセンター」と共催し、様々な現場や専門分野を持つ在日コリアン当事者を講師に迎え、個人の歴史や体験を軸にしながら、日本社会の抱える問題とこれからの可能性をともに探りました。Part3では「済州43を考える会 - 大阪」との共催で、済州43事件をテーマに在日コリアンと済州島の歴史的経緯を東アジアの視点から捉えました。続くPart4では、韓国における済州43運動の具体的な取り組みや現状をみなさんと共有することができました。Part5では、在日外国人の人権問題に人生をかけて取り組んで来られた田中宏さんより、ご著書『在日外国人-方の壁、心の溝』を元に連続講座を開催しました。初回と最終回では内海愛子さんとの座談会をし、戦後日本社会での在日外国人の人権活動などの経験談から時代の変遷をリアルに感じながらも、現在に続く課題をあらためて確認しました。
*Part1〜6はそれぞれ独立したコース・講座構成となっています。Part6へのご参加をお待ちしています!
曜日:金曜日 原則隔週
時間:午前19:00-21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
コーディネーター:
- 李泳采(恵泉女学園大学)
- 金貴月(NPA事務局)
◆第1回
:朝鮮学校と外国人の教育への権利
開催日:2023年3月10日(金)19:00-21:00
*[コース21]教育の権利Part5と合同クラス
講師:田中宏(たなか・ひろし/一橋大学名誉教授)
概要:
朝鮮学校は、戦後、旧植民地出身者である在日コリアンが設立した学校です。設立した当初から日本政府やGHQより「閉鎖命令」などの大弾圧を受けましたが、「阪神教育闘争」などで抗議運動が行われました。今現在も高校無償化や幼保無償化から排除されており裁判においても不当判決が続きます。在日外国人の人権問題に生涯をかけて取り組んでこられた田中宏さんは、朝鮮学校の支援運動にも長年関わって来られました。JR学割問題、大学受験資格問題、全国大会出場資格問題、枝川朝鮮学校裁判などを経て、朝鮮学校は今いったいどのような状況にあるのでしょう?それは日本社会でどのような存在なのでしょうか? これまで田中宏さんが朝鮮学校の差別状況を打開するために携わってこられた運動についてもお話しいただきます。外国人の教育への権利についてみなさんと一緒に考えます。
◆第2回
:在日コリアン青年活動を通じて感じた課題と未来 - KEY活動の経験から
開催日:2023年3月24日(金)19:00-21:00
講師:劉成道(ゆ・そんど/会社員、つるはしにほんごきょうしつ代表)
概要:
1980年大阪生まれの在日コリアン3.5世の劉成道さんは1999年、大学生の時から、昨年まで在日コリアン青年連合(KEY)で活動をしてきました。四半世紀近く続け、そこで得たこと、経験したこと、在日コリアン青年に向き合い、感じたこと、これからについて、お話しをお聞きします。
◆第3回
:在日コリアンと多文化な子どもたちの教育課題 ― 民族学級を知っていますか?
開催日:2023年4月7日(金)19:00-21:00
講師:郭辰雄(かく・ちぬん/コリアNGOセンター代表理事)
概要:
日本の敗戦後、在日コリアンの子どもたちの民族教育は何よりも大切な課題として取り組まれてきました。その取り組みは民族学校だけではなく日本の公立学校でも子どもたち、保護者、教員などの粘り強い取り組みによって「民族学級」が行われてきました。そしていまでは日本の学校現場には在日コリアンのみならず、さまざまな外国ルーツの子どもたちが通い、日本語指導やキャリア支援など多くの課題がでてきています。本講座ではこれまでの「民族学級」の歴史やその取り組みを振り返りつつ、これからの多文化な子どもたちの教育課題について考えます。また学校だけでなく大阪コリアタウン、ウトロなどの地域の取り組みともつながった歴史教育、アイデンティティ教育の可能性も探ります。
◆第4回:多文化教育の拠点として「いくのパーク」の可能性 - 民族保育の視点から
開催日:2023年4月21日(金)19:00-21:00
講師:森本宮仁子(もりもと・くにこ/IKUNO・多文化ふらっと代表理事)
概要:
大阪コリアタウンがかつて「朝鮮市場」と呼ばれていた頃から在日コリアンの子どもたちや多文化な子どもたちに、保育を通して長年向き合ってこられた森本宮仁子さんよりお話しいただきます。生野で取り組まれてきた民族保育・多文化保育は、これまでどのような歩みがあり、どのような取り組みなのでしょうか。
新たにスタートした「いくのパーク」では、多文化な子どもたちの学習支援や、子ども食堂も運営されています。複数の外国ルーツの幼児を受け入れ民族保育を長年実践している聖和保育園も入居移転が予定されています。これから、多文化教育の拠点としての可能性をもつ「いくのパーク」の取り組みを通して、私たちの社会に投げかけられている課題や希望を共有し、考えます。
◆第5回:映画「アイたちの学校」上映 & 監督アフタートーク – 映像で在日コリアンを描くこと
開催日:2023年5月5日(金)19:30-21:30
→ ※開始時間注意※ 映画上映時間の都合上、開始時刻が19:30、終了時刻が21:30となりました。
講師:高賛侑(こう・ちゃにゅう/映画「ワタシタチハニンゲンダ!」「アイたちの学校」監督、ノンフィクション作家)
・講師プロフィール:
文芸活動に従事しつつ、詩・小説の創作、演劇の脚本・演出多数。 朝鮮関係月刊誌『ミレ(未来)』編集長を経てノンフィクション作家。 2015年、ライフ映像ワーク設立、代表。自由ジャーナリストクラブ理事。 ルポ「旧ソ連に生きる朝鮮民族」で部落解放文学賞(記録文学部門)受賞。 2019年、ドキュメンタリー映画「アイたちの学校」監督。 キネマ旬報文化映画ベスト・テン選出。日本映画復興奨励賞受賞。 著書に『アメリカ・コリアタウン』(社会評論社)、『国際化時代の民族教育』(東方出版)、 『異郷暮らし』(毎日新聞社)、『ルポ 在日外国人』(集英社新書)等。 共著に『在日一世の記憶』(集英社新書。事務局長)、『ひとびとの精神史』(岩波書店)等。
概要: 講座時間にドキュメンタリー映画「アイたちの学校」を鑑賞します。上映後、21時〜より高賛侑監督によるアフタートーク&質疑応答の時間を持ちます。
2022年に公開された映画「ワタシタチハニンゲンダ!」では、日本政府や公的機関による外国人差別制度の歴史と現状を浮き彫りにしました。その前作である「アイたちの学校」(2019)ではキネマ旬報ベスト・テンに選出されるなどたいへん注目を集めました。在日コリアンに関連しながらも、非常に多岐に渡る視点から数々のルポを発表されてきた高賛侑さんより、これまでの活動をふまえてお話しをお聞きします。在日外国人差別と闘うための上映運動の可能性も探ります。
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*本講座関連 特別企画
*オンライン映画上映会&監督アフタートーク開催決定!
*4月15日午後2時〜 映画「ワタシタチハニンゲンダ!」を上映します。
上映終了後、監督によるアフタートーク。終了予定時刻は午後4時半を予定しています。
お申込み別途必要 (¥1,000-)→
https://apply.npa-asia.net/items/71517015
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◆第6回
:座談会 在日朝鮮人の教育の権利と日本社会
開催日:2023年5月19日(金)19:00-21:00
講師:田中宏(たなか・ひろし/一橋大学名誉教授)、内海愛子(うつみ・あいこ/恵泉女学園大学名誉教授)
概要:
日本の中で多民族共生社会を作るためにはどうすればいいのでしょうか。差別の原因をたどれば底辺に植民地主義があるということは本コースでもNPAの他の講座でも語られてきました。 日本社会は外国人に対してどのような態度をとっているでしょう。外国人をどう位置付けているのでしょうか? 田中宏さんと内海愛子さんによる座談会を開催します。みなさん、ぜひご参加ください。
単発での受講申込みはこちらから
https://apply.npa-asia.net/categories/3181724