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[コース14] 木戸衛一と考えるドイツの現代史と政治 Part4 - 現代ドイツの外交と軍事

¥9,000

※この商品の販売期間は2024年2月9日 06:00 ~ 2024年6月10日 00:00です。

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コースタイトル:現代ドイツの外交と軍事

コース概要:日本と同様第二次大戦で無条件降伏したドイツは、国家分断の時期を経て、「ベルリン共和国」として国際社会での新たな立ち位置を模索することになりました。これまた日本と同様国民の間でミリタリズムへの忌避感が強いにもかかわらず、「9条」のような憲法条項を持たないドイツは、1999年には戦後初めて実戦に参加し、特に2002年のアフガニスタン派兵以降国外派兵を常態化させています。そしてロシアのウクライナ侵略以来、軍事的な論理が前面に出されています。かつて軍国主義の代名詞だったドイツは、21世紀の今日になって先祖返りをしようとしているのでしょうか。

曜日:金曜日 原則隔週
時間:19:00~21:00
開催方法:オンライン開催・定員50名
講師:木戸衛一
プロフィール
1957年生まれ。東京外国語大学卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、ベルリン自由大学博士。大阪大学大学院招へい教授。ライプツィヒ大学・ボーフム大学客員教授を歴任。日本平和学会理事。ドイツ現代政治・平和研究専攻。著書に『平和研究入門』(編著、大阪大学出版会、2014年)、『変容するドイツ政治社会と左翼党』(耕文社、2015年)、『若者が変えるドイツの政治』(あけび書房、2022年) 、『希望の共産党』(共著、あけび書房、2023年)、『戦争と平和主義』(共著、いのちのことば社、2023年)など。

◆第1回「ドイツの地から平和のみ発する」ー1990年の「統一」と暗転

開催日:2024年3月15日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学・日本平和学会理事)
概要:1年前には誰も想像していなかった「ドイツ統一」が、1990年10月3日に実現しました。それに先駆け、9月12日モスクワで東西ドイツと米英仏ソが調印した「2+4条約」は、「ドイツの地から平和のみ発する」と謳いました。ドイツはいわば「平和大国」への期待を一身に集めるはずでしたが、8月2日、イラクが隣国クウェートに侵攻し湾岸戦争が始まったことで、出鼻をくじかれてしまいました。本シリーズの初回では、「ドイツ統一」に至る外交的道のりと、「統一」時の国際環境およびそれに関する世論状況を分析します。

◆第2回 対外的な「過去の克服」の継続

開催日:2024年3月29日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学・日本平和学会理事)
概要:「2+4条約」は講和条約と異なり、第二次世界大戦の戦時賠償に関する規程を含んでいません。しかしドイツは、東西分断時代も「統一」後も、ナチ時代の凄まじい戦争犯罪の対外清算を進めてこざるを得ませんでした。十二分とは言えないまでも、人間蔑視の独裁体制を二度と許さないという「過去の克服」政策が国内のみならず国外でも明示的に進められたことは、ドイツの国際的声望を高めるのに大きく貢献しました。

◆第3回 1999年「ユーゴ空爆」への道

開催日:2024年4月12日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学・日本平和学会理事)
概要:1999年3月24日、ドイツはNATO(北大西洋条約機構)の一員として、ユーゴスラビアのコソボ自治州をめぐる紛争に介入し、「ユーゴ空爆」に加担しました。第二次世界大戦後初めて関与した実戦が、国連安保理決議を経ないだけでなく、NATO域外の国家に対する攻撃であり、しかも元来反戦平和運動と縁の深い社会民主党と緑の党の連合政権によって担われたことは、国内外に大きな衝撃を与えました。「統一」後10年足らずで、ドイツはなぜ武力行使に踏み切ったのでしょうか。

◆第4回 国外派兵の常態化

開催日:2024年4月26日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学・日本平和学会理事)
概要:2002年1月、ドイツはアフガニスタンの民生再建支援を名目に連邦軍部隊を派遣しました。当時の国防相が「連邦軍が送られる可能性のある地域は全世界だ」と述べたように、連邦軍は介入軍としての性格を露わにし、国外駐留が常態化しました。しかし、アフガニスタンにせよ、マリにせよ、国外派兵の成果ははかばかしくなく、国民からの支持も大きくありませんでした。ドイツが2011年に徴兵制を「中断」した背景には、こうした連邦軍の変質がありました。

◆第5回 EU・NATOにおけるドイツ

開催日:2024年5月10日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学・日本平和学会理事)
概要:EU(欧州連合)とNATO(北大西洋条約機構)の一員であることは、今日のドイツの外交・軍事政策の基軸です。ドイツが西側の政治・軍事機構にしっかり組み込まれていること、特に近現代を通じて不俱戴天の仇だったフランスと対等なパートナー関係を確立したことは、この国が近隣諸国から信頼を得ている大きな理由です。しかし他方で、EUにおける新自由主義の昂進やNATOの増殖ゆえに、多極主義を掲げるドイツが、グローバルサウスから乖離しかねない危険性も孕んでいます。

◆第6回 ウクライナ戦争・「10・7」とドイツ

開催日:2024年5月24日(金)19:00-21:00 
講師:木戸衛一(大阪大学・日本平和学会理事)
概要:2022年2月24日にロシアがウクライナへの侵略戦争を始めたことは、ドイツに「時代の転換」を迫り、ロシアや中国への強硬姿勢、欧州における軍事的リーダーシップを促しました。他方、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」がイスラエルを奇襲攻撃した2023年10月7日以降、ドイツの一面的なイスラエル支持が改めて鮮明になっています。「人間の尊厳」を憲法規範のいの一番に掲げ、国際ルールの順守を強調するドイツは、混迷の度を深める国際社会でどこに向かうのでしょうか。


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*開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です!
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