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[コース02] 田浪亜央江とパレスチナを学ぶ Part1 - キーワードから考えるイスラエルの論理と〈パレスチナ解放〉のゆくえ

¥9,000

※この商品の販売期間は2024年2月9日 00:00 ~ 2024年6月10日 00:00です。

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コースタイトル:キーワードから考えるイスラエルの論理と〈パレスチナ解放〉のゆくえ

コース概要:2023年10月以降、イスラエルとハマース双方に即時停戦を求めるだけでなく、圧倒的な力の不均衡を目にし、パレスチナを長年占領・抑圧して来たイスラエルの政策や国家の由来に批判的に関心を寄せる人が増えています。本講座では、パレスチナをめぐる二つの民族の争いとしてこの問題を捉えるのではなく、イスラエルによる入植者植民地主義によるパレスチナ支配のプロセスとして捉え、そこからの〈解放〉が目指すところは何かを考えます。スタートとなる今期はまず、関連するキーワードを入り口にしながら、1948年のイスラエル建国を支えた排除の論理とその具体的事象について学びます。

曜日:木曜 原則隔週
時間:19:00-21:00 
開催方法:オンライン開催・定員50名
講師:
-田浪亜央江(広島市立大学/中東地域研究)
コーディネーター:
-山岡幹郎(写真家)

◆第1回 入植者植民地主義 - パレスチナの視点からイスラエルを捉える

開催日:2024年3月14日(木)19:00-21:00 
講師:田浪亜央江(広島市立大学/中東地域研究)
概要:イスラエルの建国を支えるイデオロギー、政治的シオニズム。そのシオニズム運動のなかで、100年あまりにわたってパレスチナ人が受けた〈経験〉を焦点化するのが、入植者植民地主義という概念です。当初、イギリス帝国主義の「尻尾」と捉えるなどその脅威を過小評価したり、「単なる」軍事的実体としてのみとらえて来たパレスチナ人にとって、イスラエル建国や占領を入植者植民地主義のプロセスとして捉えることの意味を考えます。

◆第2回 レイシズム(人種主義)- 実験場としてのパレスチナ/イスラエル

開催日:2024年3月28日(木)19:00-21:00 
講師:田浪亜央江(広島市立大学/中東地域研究)
概要:先住のパレスチナ人を追放しながら、ユダヤ人ならこの地に何の関わりがなくとも無条件に国籍を与えるというイスラエルの人種差別政策。イスラエル建国以前のパレスチナでも、アラブ人が宗教ごとに統治され、宗教の人種化が図られたことで、すでにその下地は作られていました。第二次大戦後のイスラエルは、レイシズムの実験場だったとも言えます。
「対テロ戦争」の構図が作られイスラモフォビアが広がるなか、イスラエルのレイシズムが近年どのように「進化」して来たのかを考えます。

◆第3回 民族浄化とジェノサイド - イスラエルは何を目指しているのか

開催日:2024年4月11日(木)19:00-21:00 
講師:田浪亜央江(広島市立大学/中東地域研究)
概要:1948年のイスラエル建国前後、パレスチナ人の大多数が難民化した背後には明確な計画と命令者が存在したことを主張した歴史家イラン・パペは、これを「民族浄化」と呼びました。追放や移送などによってパレスチナ人を一掃してゆく「民族浄化」は、その後も今日までゆっくりと進行して来ました。
2023年10月にガザで始まったイスラエルの行為は、ジェノサイドとして非難されています。ジェノサイドとみなすことの意義をふまえた上で、この語を使うことによってむしろ見えにくくなってしまう問題について検討します。

◆第4回 難民・帰還権 - 和平交渉と〈パレスチナ解放〉

開催日:2024年4月25日(木)19:00-21:00 
講師:田浪亜央江(広島市立大学/中東地域研究)
概要:1947年から49年にかけての民族浄化のプロセスで、約100万人のパレスチナ人が難民となりました。彼らは難民条約上、その後の他地域からの難民とは異なる立場におかれています。また、ガザやヨルダン川西岸地区、ヨルダン、シリア、レバノンと、国や地域によっても状況は異なります。1993年、難民の帰還権を棚上げにしたオスロ合意が結ばれたことで、パレスチナの解放運動は混乱し、パレスチナ社会の分断に拍車がかかりました。「オスロ」の枠組みが何を意味しているのかを整理します。

◆第5回 占領 - 別の言葉が必要?

開催日:2024年5月9日(木)19:00-21:00 
講師:田浪亜央江(広島市立大学/中東地域研究)
概要:1967年の10月戦争でイスラエルは、ガザ地区やヨルダン川西岸地区、東エルサムを占領します。まずは占領とそこでの入植活動を通じた、イスラエル社会の右傾化について概観します。2005年、イスラエルはそれまでの政策を転換して入植者と軍を一方的にガザから撤退し、占領の終結を宣言しました。しかしそもそもイスラエルは「占領」という言葉を用いず、占領地を行政地域とみなしてきたことも見落としてはなりません。「占領」という言葉では捉えきれないガザ、そしてヨルダン川西岸地区の実態について考えます。

◆第6回 アパルトヘイト - イメージが生み出すインパクト

開催日:2024年5月23日(木)19:00-21:00
講師:田浪亜央江(広島市立大学/中東地域研究)
概要:2000年代初頭、イスラエルが建設を開始した隔離壁が「アパルトヘイト・ウォール」と呼ばれるようになり、イスラエル=アパルトヘイト国家という認識は急速に広がりました。また、南アフリカのアパルトヘイト廃絶運動にならったBDS運動も大きな影響を与えました。アパルトヘイトを廃絶した南アによる、国際司法裁判所へのイスラエル提訴も大きく注目されています。ここではイスラエルの政策を、アパルトヘイトという枠組みで捉えることの意義と課題について考えます。


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*開催日が過ぎてもアーカイブ視聴が可能です!
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